3D映像を楽しむなら、音もグレードアップしたい!
テレビ放送やBDソフトなど、3D映像を楽しむならば、必要なものは基本的には3Dテレビだけ。しかし、せっかくの3Dなのだから、映像だけではもったいない。やはりこの機会にオーディオ方面もグレードアップして欲しいと思う。
個人的な体験として、3Dとサラウンドは相性がいいと思う。自宅のサラウンド環境で試しているのは、「センター・オブ・ジ・アース3D」などのアナグリフ方式で発売されている3Dソフトだが、こうした初期の3D作品として、わざと画面に向かってボールや物を投げたり、歯磨きをしているシーンでカメラに向かって水を吐き出したり、いかにも3Dで見ると面白い映像がたくさん挿入されている(もちろんアクションパートの迫力ある3D映像も素晴らしい)のだが、単に映像が飛び出すだけでなく、音も飛んでくるようにデザインされている。
今までは音が飛んでくるだけだったし、3Dテレビで映像が飛び出すだけでも、いまひとつ物足りないのではないかと思う。映像と音が一体になって飛んでくるからこそ、単なる子供だましではない臨場感が得られると思う。
そこで、音声も3Dで楽しむならば、AVアンプやホームシアター機器の出番だ。3Dに対応したAVアンプもエントリークラスを皮切りに、ミドルクラスまで各社から発売されてきている。
すでにAVアンプを使用している詳しい人はご承知だと思うが、AVアンプやホームシアター機器の3D対応は必須ではない。少なくとも、もうAVアンプやホームシアター機器を導入済みの人ならば、3DのためだけにAVアンプなどを買い換える必要はない。このことについて、まずは説明しよう。
AVアンプの3D対応とは、「3D映像信号のパススルー伝送に対応」という意味である。これはBDレコーダーなどから入力された3Dの映像信号を、テレビなどにそのまま出力する、ということだ。
つまりAVアンプの主要な役割である音には直接的な影響がない。サラウンド音声自体は「ドルビーTrueHD」や「DTS-HD Master Audio」のままなので、これらのHDオーディオに対応したAVアンプのユーザーならば、機能的にも問題がない。
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