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テレビからPCまで! 注目の3D機器を体験しまくる!!第1回

3DテレビとBDレコは別メーカーでOK? 3Dの仕組み解説

2010年07月05日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 昨年末公開の「アバター」の大ヒット以来、大きな話題を集めてきた「3Dテレビ」がいよいよ発売され、パナソニックとソニーの2社から発表された製品も店頭に並び始めた。シャープも7月末に3Dテレビを発売する予定だ。

 すでに3D映像の迫力と臨場感を店頭などで体験した人も多いと思うが、ここで改めて3D方式の仕組みから、気になる画質比較まで、3Dテレビに関するあらゆる情報を今回から3回に分けて紹介する。なお、本特集4回目以降は3Dパソコンについても紹介していく。


裸眼で見るとブレている映像が
3Dメガネで立体的な映像に見える仕組みとは?

3Dの映像を裸眼で見ると、このように2重にブレて見える。これは右目用と左目用の映像を高速に交互に表示しているため 3Dの映像を裸眼で見ると、このように2重にブレて見える。これは右目用と左目用の映像を高速に交互に表示しているため

 まずは、3D映像の基本から。映像を3Dで表示する技術は、最近生まれたばかりの技術というわけではなく、昔からある赤と青のメガネを使って視聴する「アナグリフ」方式をはじめ、昔から何度かブームになり、これまではあまり広く受け入れられなかったものだ。それは画質が不自然といった問題が理由だったわけだが、現代の3D方式は「フレームシーケンシャル方式」という最新の方式を採用することで、フルハイビジョン画質の情報量そのままに3D表示が可能になっている。

 3D映像では、右目と左目用の映像をそれぞれの目だけに映し出すことで立体感を感じさせる。人間の2つの目はどちらも同じ物を見ているようで、厳密には見え方が少し異なる。これを「視差」という。この視差を脳内で奥行き感や距離感として認識しているわけだ。3D映像はこの「視差」を考慮して撮影することで作成できる。現在使われている3Dカメラは多くが二眼式で、2つのレンズの距離も人間の目の幅に近い距離に設定されているのもこのためだ。

 この2つの映像をどうやって表示するのかというと、右目用と左目用の映像を交互に表示する「フレームシーケンシャル方式」で行なう。つまり、毎秒60コマのテレビ放送ならば、2倍速の120コマで右目→左目の映像を表示するわけだ。

3Dメガネ側は片方づつ交互にシャッターを閉じる。この閉じるタイミングをテレビと同期するため、メガネとテレビは赤外線などで通信を行なう

 右目用の映像が表示されているときは、左目に映像が見えては困るので、3Dメガネの液晶シャッターで左目だけを閉じる。左目用の映像のときは右目側が閉じる。このようにすることで、右目には右目用、左目には左目用の映像が見えるようになる。3Dテレビで今のところ3Dメガネが必須なのはこういう理由だ。この基本的な仕組み自体はどの3Dテレビでも違いはない。

 続いて、記録・伝送するための方式を説明しよう。単純に右目と左目の映像を表示するわけだから、情報量は2倍になる。今後登場する3D対応のBDソフトで言えば、2本の映画をまとめて収録するようなもので、記録できる時間が半分になるか画質が劣化するかのどちらかを選ばなくてはいけない。

 この時代に1本の映画を2枚のディスクに分けて発売するのはありえないので、より効率の良い記録方式が考え出された。これが「MPEG-4 MVC」という方式で、右目と左目の映像の共通する部分(視差によるずれのない部分)をまとめてしまうことで、2D版に比べて1.5倍程度の情報量に抑えて記録できるようにしている。

3D対応BDレコーダーとしてはパナソニック「DIGA BWT3000/2000/1000」(実売価格30万円前後/20万円前後/13万円前後)が発売中で、シャープも「BD-HDW700/HDW70」(予想実売価格30万円/20万円)を7月末に投入する
3D対応BDプレーヤーはパナソニックから「BDT900」(実売価格13万円前後)が発売中。また「プレイステーション 3」もファームウェアアップデートで対応予定。ちなみに3Dゲームにはすでに対応している

 一方で、3D対応BDソフトは従来とは異なるファイルフォーマットを採用しているため、対応したレコーダーやプレーヤーでないと再生できない。ソフトの発売は年内に予定されているが、そのタイミングに合わせて各社から製品が登場するだろう。ちなみに、すでにパナソニックではBDレコーダーとBDプレーヤーを発売しているし、ソニーは「プレイステーション 3」がソフトウェアップデートによる対応を予定している。

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