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痛車でラリー! メロンブックスインテ奮闘記 第6回

メロン号、四国で今期2回目の優勝!

2010年06月25日 20時00分更新

文● 中村信博 ●写真/中島正義、中村信博

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久万高原戦デイ1スタート!

 セレモニアルスタートが始まった午後4時の時点で、久万高原の天候は晴れ。しかし、気象庁発表の予報やネットのピンポイントウェザー情報によると、これから夜半にかけて徐々に天候が悪化していくという。デイ1で走るステージはショートSSが4本のみで、今日のあいだは何とか天候が持ちそうだ。午後4時14分、4輪にドライタイヤをセットしたメロン号が、めろんちゃんズに送られてスタート!!

恒例となった、めろんちゃんズによるセレモニアルスタート。意外というかやはりというか、ここだけシャッター音がすさまじい(笑)

その後、めろんちゃんズに見送られてすべての参戦マシンが山へと旅立っていった。これも今年の全日本ラリー選手権では恒例となった風景だ

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS1/神岡Ⅰ(5.80km)2:54.5(TOP)2:54.5(TOP)
SS2/大谷Ⅰ(3.56km)5:03.8(TOP)7:58.3(TOP)
SS3/神岡Ⅱ(5.80km)2:55.1(TOP)10:53.4(TOP)
SS4/大谷Ⅱ(3.56km)5:07.5(+4.5)16:00.9(TOP)

 SS1「神岡Ⅰ」、この約5kmのショートステージで、メロン号はいきなりのベストタイムを獲得! つづくSS2「大谷Ⅰ」、SS3「神岡Ⅱ」と3連続ベストを叩き出し、この時点で後続とは4秒3差をつけるJN-3クラストップを走行していた。デイ1最終のSS4「大谷Ⅱ」こそ6番手に沈んで0.9秒差まで追い上げられるものの、依然としてクラストップであることには変わりない。でも、今日は全体で1/5程度の距離でしかなく、明日は24kmオーバーのロングステージがひかえていることから見ても、0.9秒差というのは実際には無いも同然のタイム差でしかないのだ。気を抜くと一発でひっくり返されるはず!

無事にサービスAに帰還したメロン号。このあとタイムコントロール(TC)を規定時間通りに抜けると、そこから60分間のサービスタイムとなる

メカニックとして会場入りしたSRS金子社長みずからジャッキアップして、手分けして各部のチェックを開始する

エンジン、サスペンション、下回り……見落としがないよう、きっちり正確に、そして素早く作業をこなしていく。「ラリー北海道」の時とは違って、損傷のなかった今回は十分に余裕を持って作業することができた

 こうしてデイ1最終のサービスA(60分)に帰ってきたメロン号。これが終わると明日朝までパルクフェルメ(車両保管)となり、誰もマシンに触ることができなくなる。さいわいメロン号の調子は上々で、各部のチェックのみでパルクフェルメに送り込むことができた。

リアルめろんちゃんこと柳まおさんと談笑する、眞貝選手とコドライバー田中選手。とりあえず無事に1日目を終えたということで、2人ともリラックスした表情だ

 問題は、やはり明日の天候。すでにサービスパークはポツポツし始めていて、明日はかなりの確率でウェットな状況になるはずだ。ただし、ヘビーウェットならば間違いなくレインタイヤの投入となるが、路面が湿った程度ならミディアムコンパウンドの投入もありえる。美川スキー場は標高1000m以上の高地にあるので、ここでの天候は標高の低いところにあるステージの状況とは異なる可能性もあった。そこで有志の方にお願いして臨時のウェザークルーになってもらい、明日の勝負所となるロングステージ「美川リバース」のフィニッシュ付近の天候と路面状況を知らせてもらうことに。もちろん封鎖線があるのでステージの中に入ることはできないが、近くの状況を簡単に知らせてもらうだけでも、それは我々にとって貴重な情報となるのだ。

(次ページへ続く)

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