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行っとけ! Ubuntu道場! 第22回

~神よ! 良きメーラー、Sylpheedについて教えてください!~

2010年06月24日 17時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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1通1ファイルにしているのは理由がある

やまね:会社で使ってる場合だと、メールボックスがeml形式で、1通1ファイルなのもメリットかな?

神:死ぬほどメールを溜め込んでいてもファイル破損の危険が少ないのが利点ですかねー。

ミズノ:1通1ファイルじゃないと問題になるんですか?

やまね:こうね、ユーザーさんに怒られるデスよ。メール見えなくなったぞどないしてくれんのや、って。実際はアンチウイルスがウイルスが含まれてるメールファイルを消してまとめて20通とか巻き添え食ってたりするんだけど。

瀬尾浩史:ありがちな展開ペン……。

編集S:う、どういうことか説明求む!

ミズノ:えーとですね、メーラーの一部には「複数のメールをまとめて1ファイル」にする機能があります。内部的にはデータベースになってたり。フォルダ内の全メールを1ファイル、てなものから、「何通かまとめて1ファイル」ぐらいまで色々あるんですが。

編集S:ふむふむ。

hito:ところがこういう形式って、「ウイルスがついてるメール」とかが混じると、ちょっと面倒なことになります。アンチウイルスソフトウェアのたぐいに検知させると、「このファイルにはウイルス混じってるペン。どうするペン?」ってアンチウイルスソフトさんが言ってくるので。

あわしろいくや:……ペン語尾のアンチウイルスソフト……。

ミズノ:んでアンチウイルスソフトウェアのささやきに従って、「削除」とか選ぶと、無実の罪の他のメールまでまとめて削除されちゃったりするわけです。場合によっては、それまでに受信したメール全部が始末されてしまったり。

hito:あと当然、一つのファイルにデータが蓄積されればされるほど、何かのバグでファイルが壊れちゃったりした場合のダメージは大きくなりますね。

あわしろいくや:1通1ファイルな関係で、Sylpheedは恐ろしくSSDの恩恵を受けられるアプリケーションですねー。

神:ファイルシステムに丸投げしているだけともいう。

ミズノ:1通1ファイルって、メールボックス破損の危険は少ないけど、ストレージ容量の面で不利だっていう主張もありますよね。まあ昨今のストレージ事情的には誤差でしょうが。

hito:小さなファイルが大量にある状態なんで、どうしてもクラスタギャップは起こりますが……。まあメールデータぐらいだと、今どきのHDDなら誤差ですねぇ。

あわしろいくや:メールのデータが100GB超の人はまれですが、たとえ100GBであっても、せいせい150GBになるかならないかですからな。

やまね:まぁ普通は1GBが1.5GBとか、その程度だからねぇ。

hito:メモリに収まりますよね、普通の人のメール容量って。

神:コンパクト化とかがいらないのもメリットです。

やまね:あと、クラスタギャップが問題になるレベルまでメール溜め込むと、他の方式だと破損がやってくる、というのが社内システムやってて実感。「Outlook Express」のコンパクト化など悪夢ですよ。見えないメールが出てくる(わら

hito:まあ、ディレクトリエントリの上限の問題もあるので、1ディレクトリに6万通とかそんなぐらいが上限って問題はありますね。でも単一ファイルよりはマシかなぁ。

ミズノ:問題にならないとは俺も思うんですが、わかっていても気にする層っているんですよね。なので「問題ない!」と明言していただけるとw

神:クラスタギャップで無駄になるのは1割とかそこらなのであんまり気にしてないですねー。


(次ページへ続く)

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