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日曜プログラマーのためのVisual Studio 2010入門 第1回

ブラウザーを癒しの窓に変える、Silverlightコンテンツ

制作開始! 青山倫子さんをフィーチャーしたら?

2010年06月29日 09時00分更新

文● 編集部、写真●吉田武、メイク●田中舞子(ヴァニテ)、スタイリスト●市川みどり(ミニー)

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爽快感ある夏の空を、インターネットで探す

 オフィスワーク中心で、なかなか自然に触れ合う機会がない現代人。そんな毎日にちょっとした潤いを与えたい。そんな小さなアイデアからスタートしたのが今回の連載だ。

 ウェブサイトでは「空」を扱う。一般の読者の方が、青山さんとじかに触れ合っているような時間を提供したい。そのなかで出てきたのが「空模様」というキーワードだった。

企画会議には青山さんにも参加していただき、意見交換する機会をもらいました

 パソコン上の画面だから、世界は当然バーチャルである。しかし、時間帯に応じて移り変わる「空の情景」と「天候」をウェブサイト上で表現することによって、ゆったりとした時の流れを表現できると考えた。朝出社してから帰宅するまでオフィスの外に出ない。そんな生活の中でも、空は表情を変え、時間は流れている。

 もちろん自然の表情を丸ごとそのままパソコンの画面に再現するのは困難だ。しかし、気付きを与え、その時間の流れの中で、青山さんがユーザーに何らかの感情を返してくれる。やり取りができたという達成感、そして時間を共有している感覚が実現できれば……。難しいけれど実現したいチャレンジが、この企画の根底にあるのだ。

 もちろんユーザーが実際に試して、自分のサイトに応用できるVisual StudioやSilverlightのエッセンスを少し多めに取り込んでいく。

 サイトを見てコンテンツを試したら、ぜひ読者にもウェブアプリケーション開発の楽しさを体験してもらいたい。そんな編集部の願いも込められている。


なぜVisual Studio 2010、そしてSilverlight 4なのか

 動くサイトはいろいろあり、そのためのツールやプラグインもいろいろなものが用意されている。

 その中から、マイクロソフトのSilverlight 4を選んだ理由は、パソコンに近い操作体系が実現できる点。デスクトップ上にあるファイルをドラッグ&ドロップすると、コンテンツが反応する。プリンターやウェブカムといった周辺機器との連動できる、といった要素を試してみたいと思ったからだ。

 また、Silverlightはブラウザーの中だけで動作するわけではない。ネットと連動したリッチなコンテンツを自分のデスクトップで扱うことも可能だ。携帯電話やスマートフォンなど多彩なデバイスもサポートする。

 Silverlightアプリケーションを開発するためには、Visual StudioやExpression Blendといったツールが必要となるが、最新版のVisual Studio 2010では、コントロールのレイアウトやデザイン、アニメーションの制御といった部分もVisual Studioで扱えるようになっている。

Silverlight 4 Tools for Visual Studio 2010のダウンロード画面(ダウンロードセンター:http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/から入手可能)

 詳細は次回以降の記事で見ていくが、Visual Studio 2010をインストール後、マイクロソフトのサイトなどで配布されているVisual Studioのアドオンツール『Silverlight 4 Tools for Visual Studio 2010』を追加することで、Silverlight 4対応の開発が可能になる。従来は英語版のみの提供だったが、今月から日本語版の提供も開始されている。

 上に挙げたようなドラッグ&ドロップや周辺機器との連動機能は、Silverlight 4で追加された新機能でもある。そのためのコンテンツも色々と盛り込んでいく予定だ。アイデアがあれば、それを実現できる柔軟性がある。今回特に、積極的に盛り込んでいこうと考えたのが以下の機能だ。

企画案:倫子の空模様(仮)(予定機能一覧)

  • 時刻とネットの天候情報と連動した「表情を変える空」
  • あなたのために読み上げる「詩の朗読機能」
  • ウェブカムと連動した「ツーショット機能」
  • ポーズで癒され、励まされる時計機能

 コンテンツ名は、「倫子の空模様」(のりこのそらもよう)。環境映像のように流してもよし、疲れた時に青山さんに励まされるのもよし。機能はあくまでも計画上のものだが、あからさまに動きを強調したコンテンツではなく、窓から、ふと空を眺めるようにさりげなく、それでいてリッチなコンテンツを作成していこうと思う。

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