上記の料金を踏まえていくつかの組み合わせを考えてみた。
エリア重視でドコモ同士の組み合わせ
「Xperia」+「ドコモ ケータイ」
7080円(Xperia)+3540円(ケータイ)-315円(ISPセット割)
=1万305円
ドコモのFOMA網を使って、もっとも広いエリアで通話/通信が可能な組み合わせだ。通信と通話をうまく使い分ければ1万円ちょっとで済む。
ここで2台持ちではなく1台持ちを選択し、今回の前提である1日平均5分の音声通話をXperia側で行なうケースを想定してみよう。
2625円(タイプMバリュー+ひとりでも割50)
+210円(通話料、4410円-4200円(無料通信分))
+5985円(パケ・ホーダイ ダブル)
+315円(mopera Uライトプラン)
=9135円
実は1台持ちと2台持ちでは1200円程度しか支払額に差がないのだ。ただし、これは通話と通信を完全に使い分けられた場合。これでケータイ側でも頻繁に通信をして、パケット定額サービスの上限に達した場合、差額は5000円程度にまで広がる。ケータイ側の通信はなんとか無料通信分で抑えたい。
iPhoneの場合は
ソフトバンク以外に通話する時間で大きく変化
iPhoneについても、ドコモケータイ(auケータイも金額的にはほぼ同じ)との2台持ちと、1台持ちのケースで比較してみた。
iPhone 4+ドコモケータイの2台持ち
3785円(iPhone)+3540円(ケータイ)
=7325円
iPhone 4の1台持ち(ソフトバンク以外のみに音声通話)
1960円(ホワイトプラン+Wホワイト)
+3150円(通話料、1日105円×30日)
+4410円(パケットし放題フラット)
+315円(S!ベーシックパック(i))
-1920円(月月割)
=7915円
というわけで、実は1台持ちの方が高くなるという興味深い結果が出た。しかし上記計算はあくまですべて「1~21時のソフトバンクケータイへの通話」を一切含まない特殊な例だ。周囲にソフトバンクユーザーが特段多いという人でなくても、一定量は無料通話が適用されると考えられる。つまり1台持ちの方が若干安くなるケースが一般的だろう。
とはいえ無料通話以外の音声通話を頻繁に利用するユーザーであれば、iPhone1台持ちとiPhone+他社ケータイの2台持ちでは月額のコストに大きな差が生じないということは意識したい。
逆に周囲にソフトバンクユーザー(iPhoneユーザーももちろん含まれる)が非常に多いのであれば、iPhone1台持ちは断然お得になるほか、Xperia+ソフトバンクケータイという2台持ちの可能性も十分考えられる。
組み合わせ次第とはいえ
スマートフォン+ケータイの2台持ちは有効
組み合わせによっては、スマートフォン1台持ちで使うよりも、2台で使い分けたほうが安く済むというおもしろい結果が出た。もちろん多くの場合では1台持ちの方が金額は低く抑えられるが、それでも差はそれほど大きくないこともわかる。
もちろんこの結果はスマートフォンとケータイをうまく使い分けるというのが前提になる。もっとも筆者の場合、iPhoneを持ち始めて以降、特段意識しなくても、ブラウザはiPhoneで音声通話はケータイと自然に使い分けをしている。スマートフォンとケータイの2台持ちはそれほどハードルは高くないと感じている。
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