前回は主にハードウェアの機能面から、スマートフォンとケータイの2台持ちについて考えてみたが、今回は料金について調べてみた。2台持つ=毎月の支払料金も2倍、では正直辛い。「ケータイ=通話」「スマートフォン=通信」と上手く使い分けた上で、果たしてその料金はいくらか。さらに組み合わせるケータイ会社によって、どの程度の差が出るか考えた。
Xperia、IS01、iPhone4それぞれの料金プランを
まずはチェック
2台持ちを考える前に、まずはそれぞれのスマートフォンについて料金プランを見ていこう。今回は2台持ちを前提にスマートフォンでは“通話はしない”と割り切って考えることにする。またパケット料金については、基本的に定額サービスの上限まで使うと仮定する(記事の料金はすべて月額の料金で税込)。
月額の支払いイメージは7000円強
NTTドコモ「Xperia」
780円(タイプシンプル バリュー+ひとりでも割50)
+0~5985円(パケ・ホーダイ シンプル)
+315円(mopera Uライトプラン)
=1095~7080円
Xperiaで絶対通話はしないと割り切れるのなら、「タイプSSバリュー」(+ひとりでも割50で月980円)よりも「タイプシンプル バリュー」が最安。タイプSSバリューは1050円分の無料通信分が含まれるので、少しだけ通話するのならばこちらがお手頃だろう。
ちなみにタイプシンプル バリューのパケット定額サービスは「パケ・ホーダイ ダブル」ではなく「パケ・ホーダイ シンプル」になる。もっとも上限額が5985円であることは両プラン同じだ。
ドコモのスマートフォンを利用する際は別途プロバイダー契約が必要になる。基本的には「mopera U」を選択するのだが「Uスタンダードプラン」(月525円)か「Uライトプラン」(月315円)かは悩みどころ。
Uスタンダードプランでは「@mopera.net」のメールが利用できる……というのはともかくとして、オプションで「U公衆無線LANコース」(月315円、初回30日無料)を追加できるのが大きなメリットだ。U公衆無線LANコースでは都心の地下鉄各駅に対応しているなど、契約することで大きく利便性がアップする。
キャンペーンで月額5985円
au「IS01」
780円(プランEシンプル+誰でも割)
+0~5985円(プランEシンプル用パケット定額制)
+315円(IS NET)
-1095円(ISデビュー割、キャンペーン)
=0~5985円
IS01はまだ発売前の機種なので今後キャンペーンなどで変更があるかもしれないが、現時点で考えると上記のプランが最安。なんといってもキャンペーンのISデビュー割が効いている。これは2年間続く割引サービスだ。なおプランEシンプルはドコモのタイプシンプル バリューと同様に無料通信分が含まれないプランだが、そもそもIS01では音声通話を日常的に使うことは考えにくいので、このプランが自然だろう。
上記を見てもわかるように、もし通信を無線LANしか使わないとするならば「月0円」という利用も不可能ではない。もっともその場合は、公衆無線LANサービスと別途契約することが必要になりそうだ。
端末を一括で払ってしまえば月4000円弱
ソフトバンクモバイル「iPhone 4」
980円(ホワイトプラン(i))
+4410円(パケットし放題フラット)
+315円(S!ベーシックパック(i))
-1920円(月月割)
=3785円
今回は間もなく発売のiPhone 4で想定した。月月割は端末代を割引するためというイメージが強いが、実際には基本使用料や通信費を割引する仕組みなので今回は月額の支払いに加味した。
というわけで端末を分割払いで購入した場合は、この金額に端末代金が上乗せされる(16GBモデルで1920円×24回=4万6080円、一括購入の場合も同額)。もっともXperiaも、新規で各種キャンペーン込みの実売価格が3万円台後半であることを考えると案外価格差は小さい。
なお無線LANだけにネット接続を絞るなら、標準プライスプランで提供される二段階のパケット定額サービス「パケットし放題 for スマートフォン」で月額最低ホワイトプランのみの980円まで節約できる。
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