メッセンジャー本来の機能も強化
メッセンジャー本来の機能である、チャット機能も強化されている。以前のメッセンジャーでは、複数のユーザーそれぞれと別々にチャットしようとしても、ひとつのウインドウにテキストが表示されたため、どのユーザーとどんな会話をしていたのかわからなくなることがあった。
そこで新しいメッセンジャーでは、ユーザーごとに会話ウインドウをタブ化した。これで同時に複数のユーザーとチャットしていても、会話がごちゃごちゃになることはない。また、ビデオチャットもHD品質の動画に対応している。
便利そうなのは、オフラインメッセージの機能だ。今までのメッセンジャーでも、相手ユーザーがオフラインになっている時にも、メッセージをチャットで送っておくことはできた。新しいメッセンジャーでは、ビデオをオフラインメッセージとして送信しておくことができる。
言うなれば、メッセンジャー版留守番電話や留守番テレビ電話として使えるわけだ。テキストメッセージだけでは伝えにくいことも、音声やビデオで伝えることができれば非常に便利だ。
オフライン時のビデオメッセージは、メッセンジャーで受信するのではなく、メールでメッセージを受け取る仕組みになっている。そしてメールには、SkyDriveに保存されたビデオメッセージのリンクだけが添付されている。容量の大きなビデオが添付されたメールをやりとりする心配はない。
また、メッセンジャーに登録してある友人と、写真やビデオ、ウェブページのリンクを簡単に共有することもできる。写真は前述のSilverlightのスライドショーで簡単に表示可能だ。
Hotmailにもメッセンジャーの機能が
メッセンジャーはEssentialsのアプリケーションだけでなく、ウェブサービスとしても提供されている。以前のウェブ版メッセンジャーは単独のサービスとして提供されていたため、Windows Liveのほかのサービスに移動すると、ウェブ版メッセンジャーとの接続が切れてしまった。これは使いやすいものではない。
新しいウェブ版メッセンジャーは、Windows Liveのサービスとシームレスに連携している。例えば、新しいHotmailは登録してある友人の在席情報を表示できるほか、ウェブブラウザーから簡単にメッセージを送信できる。
もちろん、SkyDriveなどのサービスに移動しても、ウェブ版メッセンジャーのウインドウは表示され、接続が切れることはない。これなら、ウェブブラウザーでいろいろなページを見ながら、同時にウェブ版メッセンジャーでチャットもできるわけだ

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