周辺機器はほぼ問題なし
6画面マルチディスプレーもOK
現在では多くの周辺機器が、Mac用のドライバーを提供している。古い製品や拡張スロット用のカード類、海外の製品などは対応していないこともあるが、Mac対応の類似製品は見つかるはず。目当ての製品が使えるとは限らないが、ほぼ問題はない。
USB接続のキーボードやマウス、ストレージはそのまま認識するし、プリンターやドキュメントスキャナーも問題なし。筆者が使っている業務用のFAX機能付きネットワークプリンターも、当初はVista用のドライバーも出ていなかったのに、今ではMac OS Xにも対応している。
筆者は大画面のマルチディスプレーでないと作業ができない(関連記事)。デュアルやトリプルではなく6画面くらいは欲しい。そこで、アイ・オー・データ機器のUSBディスプレーアダプター「USB-RGB/D2」(直販価格は8980円)を使ってみた。
USB-RGB/D2はUSB接続で、フルHD解像度のディスプレー出力ができる。動作も高速で、Windows環境で重宝している。Macにも対応しているとのことで早速導入することに。しかし、Macでは少し動作に制限がある。例えば、2048×1152ドット表示ができず、同時に接続できるのは4台までとなる(Windowsでは6台まで)。
導入は簡単で、ドライバーをインストールしてつなげば、即表示される。1台ずつディスプレーをつなげていくと、あっというまに5画面のマルチディスプレーを構築できた。MacBook ProにはUSB端子が2つしかないので、USBハブを利用することになる。じつは最初、ハブに4台つないだ状態で本体につないだら、動作がおかしくなってしまった。必ず1台ずつ接続すること。
なお、「6画面にはもう1台必要」ということで、手持ちの別メーカー製USBディスプレーアダプタをつないだところ、またもや挙動がおかしくなった。そこで、本体のMini DisplayPort出力を使い、「Apple Mini DisplayPort-DVI アダプタ」を利用することにした。おそるおそるマルチディスプレー環境につないだところ、こちらもあっけなく認識。ドライバーのインストールさえ必要ない。
結局、5台の大画面ディスプレー(USB×4、DisplayPort×1)と、本体の15インチディスプレーの6画面という中途半端なものになったが、ある程度の広さを確保できたので満足。アダプター接続のディスプレー上で動画を再生しても、遅延なしで表示できる。
MacBook ProでWindowsを使う
今のMacBookシリーズはインテル製のCPUを搭載しており、「Boot Camp」という機能でWindowsをインストールして、デュアルブートで使い分けて利用できる。「美しいパソコンは欲しいが、Windowsは絶対に手放せない」というは、利用するのも手だ。OSの違いが理由でMacへの乗り換えに抵抗を感じている人も、Boot CampでWindowsが動作することを知れば安心できるはず。
Boot CampでインストールしたWindowsを起動すれば、もう完全にWindowsマシンとして利用できるし、Windows専用のソフトや周辺機器も動作する。
Boot Campでは、OSを切り替える際に再起動が必要になる。Mac OS上でWindowsを使いたいなら、仮想OSソフト「Sun VirtualBox」を利用すればいい。Mac用がないソフトをどうしても動作させたい場合に活用できる。
とは言え、Boot Campや仮想OSソフトでWindowsを動作させるには、OSのライセンスが必要になる。例えば、これまで使っていたパソコンにプリインストールされているWindowsを、流用することはできないのだ。そうなると、Mac本体に加えてパッケージ版のWindowsを買う必要がある。Windows 7 Home Premiumなら2万6000円、Ultimateにいたっては4万円以上の出費。安価なDSP版でもそれぞれ1万3000円前後、2万2000円前後が必要だ。そこでお勧めなのがリモートデスクトップ接続だ。
マイクロソフトからMac用のリモートデスクトップツール「Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2」が公開されているので、これをインストールしよう。Windows用のリモートデスクトップと同様の機能がすぐに利用できる(関連記事)。
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