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FPSでまったく勝てない! 悩めるゲーマーに捧ぐ

Steelのゲーマー向けヘッドセットで、俺は生き残る

2010年06月15日 18時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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長時間でも疲れない、抜群の装着感

 ゲームで使うことを考えると、長時間ゲームをプレイしていてもズレないフィット感が重要。逆にキツすぎてもダメで、締め付けにより耳や頭が痛くなっては困る。

ヘッドバンドはこのようにワイヤーでイヤーカップと繋がっており、伸縮可能なのでどんな頭にもフィットする

イヤーカップの耳に直接当たる部分には革のパッドが使われているので、長時間の装着も苦痛にならない。かなり柔らかいので耳にも優しい

 その点ではこの「Siberia v2」は合格。ヘッドバンドと両サイドからの適度な締め付けにより、2~3時間連続でプレイしていてもまったくズレないし、革製のパッドのおかげで耳はまったく痛くならない。軽さも影響しているだろう。

むさ苦しいモデルで申し訳ないが、装着するとこんな感じ。頭の形のせいで、赤丸の部分が若干浮いてしまったが、全体としては軽さフィット感ともに上々。長時間の使用でも快適だ

 特に筆者はメガネをかけているので、メガネのテンプル(ツルのこと)の部分とイヤーカップで2重に締め付けられるのではないかと思ったが、革の部分が柔らかく、テンプルごと包み込むような感じで、不快感はなく自然。メガネは顔の一部だが、ヘッドフォンも顔の一部になったかのようだ。


没入感と臨場感を演出する高音質

 肝心の音質はどうか。「おまえは本当に硬派のFPSゲーマーなのか」とツッコまれそうだが、恥ずかしながらこれまではテレビのスピーカーからの音でプレイしていた。VIERA G2のスピーカーが決して悪いというわけではないが、テレビのスピーカーでは、どうしても銃撃戦の音から敵の場所を判別するのが難しい。

MW2をプレイ中。前後左右の音はかなり仔細に聞き分けられる。FPSの場合、上下からの攻撃もありうるが、この点は若干弱い。とはいえ、人間が視覚だけではなく音でも空間を感じ取っていることがとてもよくく分かった

 さっそく自宅のプラズマテレビ「VIERA G2」のヘッドフォン端子に差してMW2をプレイしてみると……。足音から銃撃戦の音まで、どこで戦っているのかが把握できるくらい、ハッキリ・クッキリ聞こえた! 何これスゲーいいじゃん!!

 例えば背後から相手が走り寄ってくる音。右から左へロケット弾がすり抜けていく音などが、極めて明瞭に聞き取れたのである。

Xbox360でForza3をプレイ。グランツーリスモ5もプレイしたが、後ろから来ているクルマが左右どちらかに移動したり、どこのタイヤからスキール音がしているのかなどがハッキリ分かる。自車の横に並ばれた際でも左右どちらに相手がいるのか、判別できるので、コーナーを曲がろうと思ったらライバル車にぶつかった、という事故も少なくなる

 また音量に関しても、深夜のプレイでは控えめにせざるを得なかった。その点でもヘッドホンは有利。爆発や足音といった効果音はもちろんだが、BGMそのものも高音質になるので、ゲームが楽しくなる。スピーカーからヘッドフォンに変えるだけで、ここまでゲームプレイに影響が出るとは、いままで知らなかった。

 これにはもちろん「Siberia v2」の再生能力の高さが関係しているだろう。背後で爆発が起きたら、思わず頭をすくめてしまうくらいゲームがリアルになる。MW2では低音域が強く出てきて、とにかく迫力が違う。


会話しながらのゲームに必要なマイクの性能は?

 FPSだけでなく、例えばPS3のアドホックパーティーでモンハンをプレイする場合などでも、ボイスチャットは非常に便利。

マイクはこのようにシャキ!と出して使う。このケーブルはグリグリ動かせるので、自分の好きな位置にセッティングできる。マイク感度はかなり高く、PS3標準の設定だと部屋の中の音をほとんど拾ってしまっていた

これがコントローラーとミニプラグ。ミニプラグはマイクとイヤホンが色分けされているだけではなく、それぞれに「MIC」などを書いてあるのでかなり便利

 知らない人と話すのはちょっと恥ずかしいが、あるのとないのでは意思疎通に大きく差が出る。MW2でボイスチャットをやってみたが、筆者がプレイする時間帯は海外の人が多く、筆者の英語力では若干キビシイ。

 そこで、たまたまオンラインになったフレンドを捕まえて、ボイスチャットしてみる。問題なく聞き取れるレベルとのこと。なかなか感度がいいマイクらしいので、ちょっと離席する際に、そのまま放置すると、周囲の音を拾ってしまうかもしれない。戦場で命の駆け引きをしている際に、生活音が入ってくるとちょっと興ざめなので、長時間話さない場合は、手元のコントローラーでマイクを切っておこう。

 インラインコントローラーのボリュームノブは若干固めだが、逆に言うとどこかにひっかけてボリュームが変化してしまうという事故が起きにくいとも言える。マイクのスイッチも同様。しっかりツメをひっかけて操作しよう。ちなみに、赤が見えているとマイクオフ、白だとオンだ。

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