長時間でも疲れない、抜群の装着感
ゲームで使うことを考えると、長時間ゲームをプレイしていてもズレないフィット感が重要。逆にキツすぎてもダメで、締め付けにより耳や頭が痛くなっては困る。
その点ではこの「Siberia v2」は合格。ヘッドバンドと両サイドからの適度な締め付けにより、2~3時間連続でプレイしていてもまったくズレないし、革製のパッドのおかげで耳はまったく痛くならない。軽さも影響しているだろう。
特に筆者はメガネをかけているので、メガネのテンプル(ツルのこと)の部分とイヤーカップで2重に締め付けられるのではないかと思ったが、革の部分が柔らかく、テンプルごと包み込むような感じで、不快感はなく自然。メガネは顔の一部だが、ヘッドフォンも顔の一部になったかのようだ。
没入感と臨場感を演出する高音質
肝心の音質はどうか。「おまえは本当に硬派のFPSゲーマーなのか」とツッコまれそうだが、恥ずかしながらこれまではテレビのスピーカーからの音でプレイしていた。VIERA G2のスピーカーが決して悪いというわけではないが、テレビのスピーカーでは、どうしても銃撃戦の音から敵の場所を判別するのが難しい。
さっそく自宅のプラズマテレビ「VIERA G2」のヘッドフォン端子に差してMW2をプレイしてみると……。足音から銃撃戦の音まで、どこで戦っているのかが把握できるくらい、ハッキリ・クッキリ聞こえた! 何これスゲーいいじゃん!!
例えば背後から相手が走り寄ってくる音。右から左へロケット弾がすり抜けていく音などが、極めて明瞭に聞き取れたのである。
また音量に関しても、深夜のプレイでは控えめにせざるを得なかった。その点でもヘッドホンは有利。爆発や足音といった効果音はもちろんだが、BGMそのものも高音質になるので、ゲームが楽しくなる。スピーカーからヘッドフォンに変えるだけで、ここまでゲームプレイに影響が出るとは、いままで知らなかった。
これにはもちろん「Siberia v2」の再生能力の高さが関係しているだろう。背後で爆発が起きたら、思わず頭をすくめてしまうくらいゲームがリアルになる。MW2では低音域が強く出てきて、とにかく迫力が違う。
会話しながらのゲームに必要なマイクの性能は?
FPSだけでなく、例えばPS3のアドホックパーティーでモンハンをプレイする場合などでも、ボイスチャットは非常に便利。
知らない人と話すのはちょっと恥ずかしいが、あるのとないのでは意思疎通に大きく差が出る。MW2でボイスチャットをやってみたが、筆者がプレイする時間帯は海外の人が多く、筆者の英語力では若干キビシイ。
そこで、たまたまオンラインになったフレンドを捕まえて、ボイスチャットしてみる。問題なく聞き取れるレベルとのこと。なかなか感度がいいマイクらしいので、ちょっと離席する際に、そのまま放置すると、周囲の音を拾ってしまうかもしれない。戦場で命の駆け引きをしている際に、生活音が入ってくるとちょっと興ざめなので、長時間話さない場合は、手元のコントローラーでマイクを切っておこう。
インラインコントローラーのボリュームノブは若干固めだが、逆に言うとどこかにひっかけてボリュームが変化してしまうという事故が起きにくいとも言える。マイクのスイッチも同様。しっかりツメをひっかけて操作しよう。ちなみに、赤が見えているとマイクオフ、白だとオンだ。