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行っとけ! Ubuntu道場! 第21回

~師範、Ubuntuで音楽はどう楽しめばいいですか?…… ~

2010年06月10日 16時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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楽曲は、どんな形式で圧縮する?

瀬尾浩史:ということで、圧縮形式の話をするペン。MP3とかOggとかFLACとかAACとかいろいろありすぎペン。

あわしろいくや:Oggばんざーい。

hito:いきなり特定の形式出すんじゃなくて、ちゃんと説明しましょうよ! あとで編集Sさんに怒られるの、そこのセオペンさんと自分なんですよ!?

瀬尾浩史:ガクブルペン。ちゃんと話題を進めてほしいペン。

ミズノ:簡単に説明すると、音楽CDのデータって、「生」のままだと結構大きいデータなんですよね。CD-Rに焼ける容量を考えればわかりますが、CDアルバム1枚で、だいたい600~700MBぐらい。

やまね:で、そのままだと扱いにくいので、「人間の耳には気付かれないように」音を間引いて、思いっきり圧縮する方法(不可逆圧縮)と、データ的に頑張って細工して容量を小さくする方法(可逆圧縮/ロスレス)がある、と。

村田:で、この方法には色々なアプローチがあって、色んな圧縮形式があるので味噌。古くから使われてるのはMP3で味噌。

hito:これのiTunes系がAAC(ただしAACにはロスレスもある)、マイクロソフト系がWMA、フリーな実装がOggという感じですね。これらはいずれも不可逆圧縮なのでオリジナルとは別の形式になりますが、サイズはかなり小さくなります。CDそのままだと1500kbpsなのですが、こいつら使うとせいぜい320kbpsとかそんなレベル。5分の1ですね。

ミズノ:でも、不可逆圧縮だとなんか音が微妙にちがうよねー、という人のためにロスレスなものもあります。これはあんまり小さくならなくて、700~1000kbps程度です。曲によって圧縮率がぜんぜん違うのが問題ですが。

瀬尾浩史:AACのバリエーションのAppleロスレスとか、FLACとかペン。CDと同じデータで保存できるペン。

hito:まあ気合いの入った機材じゃないと、ロスレスかどうかはあんまり気付かないとは思います。ヘッドフォンでレコーディング機材使ってると速攻で気付くおそれはありますけど。

あわしろいくや:最近のストレージだとロスレスでもいいんじゃないです?

ミズノ:まあ2TB HDDが1万円切ってるご時世ですからねぇ……。

村田:それでもノートPCがメインの人にはHDD容量は手狭なので味噌。外付けHDDだと割高なので味噌。

小林:Ubuntuだと、どんな形式使うのがいいでしょうか。

村田:お持ちのポータブルプレイヤーが対応してるやつにするのがいいで味噌。

hito:まだプレイヤー持ってない人だと、MP3かAACかなぁ。MP3にしておけば、ほぼ、どんなプレイヤーでもOK。AACだとちょっと選択肢が狭まる、という感じです。

あわしろいくや:うちのiAudioはOgg Vorbisが再生できるので、CDを全部Oggのためにリッピングし直しました!

RhythmboxでもCDをリッピングしてライブラリに楽曲を追加すると、デフォルトファイル形式は「.ogg」になる。コーデックを追加するとほかの形式も選べるようになる

やまね:え、リッピングし直しって何枚ぐらいすか?

あわしろいくや:100枚ぐらいまでは数えましたけど、それ以上はよくわかりません。

やまね:圧縮状態で40GB以上ある楽曲を再度リッピングはつらい。

あわしろいくや:以前はMP3でライブラリ作ってあったんですが、MP3は文字化けとか面倒くさくて死にそうになりました。

hito:Windows用の一部のソフトとかでMP3作ると、楽曲情報の日本語部分がシフトJISで書かれてて泣きそうになりますね。

やまね:昔は決まってなかったという話で、そういう人は「easytag」を使うと便利、と。

MP3ファイルのタグを変換するのに便利なソフト。もちろん、CDDBから楽曲データを引っ張ってくることも可能。Ubuntuソフトウェアセンターからインストールできる。シフトJISなど異なる文字コードでつくられたMP3タグも一発で変換可能なのもうれしい

あわしろいくや:ということであらためて、Oggばんざーい。

村田:でもOggはポータブルプレイヤーでハマる罠があるで味噌……。

hito:一般人にはOggはオススメできません……。MP3かAACでお願いします。

瀬尾浩史:ということで、次のページは「Ubuntuで使いやすいポータブルプレイヤーは?」という話題ペン。


(次ページへ続く)

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