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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第6回

3D対応でネットオーディオも楽しめる 

広大なサラウンド空間にびっくり! オンキヨー「TX-NA808」

2010年06月09日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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PCやiPodの音源を高音質で再生!
iPodとは思えない音の良さに感激

リモコンの「NET/USBボタン」で、DLNA機能やUSBメモリーに保存した楽曲の再生ができる。写真はDLNAサーバーの一覧表示画面。BDレコーダーもサーバーとして認識している

リモコンの「NET/USBボタン」で、DLNA機能やUSBメモリーに保存した楽曲の再生ができる。写真はDLNAサーバーの一覧表示画面。BDレコーダーもサーバーとして認識している

 もうひとつの目玉である「ネットワーク機能」も試してみた。具体的には、iPodと接続して再生できる機能と、DLNAクライアント機能によるネットワークオーディオ再生機能だ。

 iPodとの接続は、比較的新しいAVアンプではこぞって採用してきているが、本機はUSB接続で、iPodの信号をデジタルのまま入力できる点が目玉。MP3などの圧縮音源をより高音質で楽しめる「ミュージックオプティマイザー」も備えており、音質的にもかなりCDに近いレベルで楽しめる。

24bit/96kHz音源のクラシック曲のリスト画面。曲名などもきちんと表示される

24bit/96kHz音源のクラシック曲のリスト画面。曲名などもきちんと表示される

楽曲の再生中の画面。ジャケットアートなどを登録しておけば、画面に表示される。ファイル形式や転送速度、サンプリング周波数なども確認できる

楽曲の再生中の画面。ジャケットアートなどを登録しておけば、画面に表示される。ファイル形式や転送速度、サンプリング周波数なども確認できる

 手軽に大量の音楽を貯めておけるiPodのメリットはそのままに本格的な音楽リスニングができるのはありがたい。また、ジャケット写真なども画面に表示できるのも便利だ。

 ネットワークオーディオ再生では、WAV、WMA Lossless、MP3、AAC、FLAC、OggVorbis、リニアPCMと多彩なフォーマットに対応。しかも最大24bit/96kHzのハイサンプリングオーディオにも対応しているので、ネットワーク配信などで手に入れた高音質音源をそのクオリティを余すことなく再生できる。

 24bit/96kHz音源では持ち味である解像感の高さに加え、独特のしなやかな音色がしっかりと再現された。ハイサンプリング音源に興味はあっても、PCでの再生ではそのメリットが味わえないと躊躇している人にはうってつけの機能。また、これらはUSBメモリーに保存した楽曲データも再生が可能だ。

 そして、本機はWindows 7からの操作も可能で、Windows 7マシンならば、PCが本機を認識してオーディオ出力先として選択できる。ファイル操作をPC側で行なえるのも便利だし、映像もDVI-HDMI変換出力などでテレビにつなげば、大画面&高音質でPCゲームを楽しむこともできるだろう。

 唯一惜しいと思ったのは、BDレコーダーなどで録画した番組(動画)の再生には対応していないこと。コスト的な問題もあるとは思うが、どうせならば動画の再生もできた方がより活用の幅が広がると思う。


音質を極めつつ、使い勝手もいいAVアンプ

 AVアンプというと、敷居が高いと感じる人は多いと思うが、やはり音質にこだわるならば本格的な7.1チャンネル再生に対応したAVアンプにアドバンテージがある。機能的にも、ネットワーク機能やiPodの連携と、身近なホームシアター機器と同等か、それ以上の使い勝手の良さも身につけている。

 スピーカーを7本(もしくは11本)置くスペースがあるならば、ぜひともAVアンプによる本格的なホームシアターに挑戦してみてほしい。

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