波乱のカートレースが幕を開ける!
まずは45分間の練習走行でカートに慣れてもらう。ニッシーは番場彬選手の隣に乗せてもらい、プロの技術を体験していた。佐久間と岡田氏も10分くらいずつカートに乗り、とりあえず動かし方は理解したようだった。筆者も走ったが、初めてのコースで台数も多いので、なかなかラインを覚えられなかったが、約2年ぶりに乗ったカートの感触にテンションが上がる。
ついに午前中のレースが開始となる。約2時間、走れるだけコースを走りまくるのだ。この成績によって、午後から乗るカートの個体を選ぶことができる。なぜ午前と午後で個体を入れ替えるかと言うと、レンタルカートは個体の性能差があることが多く、不公平にならないようにである。したがって、午前中の走行では午後に乗るマシンを見極めることも必要になってくるというワケだ。
筆者はファーストドライバーを務めたのだが、シグナルスタートはとても緊張した。そして、1コーナーになだれ込む25台のマシン。1周目の1コーナーというのはSUPER GTなどでも緊張する瞬間だ。もしかしたら接触などがあるかもしれない、と慎重にコーナーに進入していったのだが、驚くことにまったく接触ナシ!(軽い程度はあったが) そしてレースが始まった。
9番手スタートだったので、少しでも順位を上げようと頑張るも、周りのレベルが高いせいか、ガンガン抜かれてしまう。同じように同じラインをトレースしてるのにどうして!? このコースはホームストレートから1コーナーにかけて下り坂になっているので、コーナーへの進入速度と脱出速度でタイムが変わりそう。特にコーナー出口は上り坂なので、いかにスピードを殺さずにコーナリングできるかがポイント。また、途中のダンロップの看板があるヘアピンも、スピンが続出したほどの難コーナーで、1コーナーと同じく入り口が下り、出口が上りという構成。あとはほぼアクセル全開でいけてしまうため、このふたつのコーナーをどれだけ綺麗にクリアできるかがネックだ。
とは言っても口で言うほど簡単ではなく、なかなかタイムが上げられず、一番最初の中間リザルトの時点でほぼ最下位にいた。ひとつ上には主にGSRの女性陣で構成されたGSR Bチーム、ひとつ下には爆走超漢組という結果になっており、せめて超漢チームとGSRチームには勝てるように攻めに攻めたが、アクセルペダルとブレーキペダルがどこにあるのかわからなかったニッシーが渋滞を作っているのを見てほぼ諦めた。
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