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ソニー ミラーレス「α」の画質を徹底チェック!

2010年06月08日 12時00分更新

文● 周防克弥

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コンパクトさと高画質を兼ね備えた1台

16mmは逆光に弱い。画面内に直接太陽があるわけでないが、レンズに斜めに光があたるとフレアが出やすい

ほぼ近い条件での18-55mm。フード無しでもフレアは出ないことが多い

16mmでの絞り開放、F2.8での撮影。35mmカメラ換算24mmに相当するが、近接撮影を行なうとけっこう背景をぼかせる

16mmでの絞り開放、F2.8での撮影。35mmカメラ換算24mmに相当するが、近接撮影を行なうとけっこう背景をぼかせる

18-55mm、55mm側でのほぼ最短撮影距離。絞り開放で撮影。背景のボケ方も綺麗だ

18-55mm、55mm側でのほぼ最短撮影距離。絞り開放で撮影。背景のボケ方も綺麗だ

18-55mmでの望遠側。絞り開放。チルト式の液晶モニターのおかげで極端なローアングルでの撮影も可能。地面スレスレから撮影している

18-55mmでの望遠側。絞り開放。チルト式の液晶モニターのおかげで極端なローアングルでの撮影も可能。地面スレスレから撮影している

 筆者はNEX-3とNEX-5の2機種にそれぞれ標準ズームを装着し、プラスして16mmレンズを1本持ち歩いていたが、一番感動したのはその軽さだ(本体のみでNEX-5は約229g、NEX-3は約297g)。コンデジと変わらない感覚で持ち歩けて、デジイチと同じ画質で撮影できるデジカメというのは素晴らしいの一言に尽きる。

 AFの反応速度も静止画/動画問わず、かなり良く、マイクロフォーサーズに比べても遜色ないどころか、むしろ早いほうだ。

 比較画像を多く撮るため、各種設定を色々変えて撮影することが多かったが、NEXのインターフェイスはあまり積極的に設定を変更するようにはできておらず、かなり手間がかかったのが難点であった。

 インターフェイスに関しては背面に十字キーを兼ねたダイアル、その中央ボタン、上下に2つのボタンと数は十分と思われる。よりマニュアル志向向けのメニューを用意して、切り替えて使えるようにするなどの工夫でハイエンド層でも扱い易くなると思われる。できればファームウェアアップデートで対応してくれればと思う。もっとも、NEX-3/5のターゲットユーザーはあまり設定を変えることはなさそうであるが……。

 本当の意味で小型軽量で高画質な絵が撮れる実用性の高いカメラだ。今後のシリーズ展開で軽量薄型ボディを生かす薄型軽量な汎用性の高い標準域レンズやマクロ系のレンズなどが揃えばより完成度が高くなるだろう。

 なんにせよ、現段階で実用性の高い高画質が得られてこれだけ小型軽量なシステムは他にはなく、コンパクトさと高画質を両立させたい人はおすすめだ。


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