「α」と「サイバーショット」の撮影機能を搭載
NEXには同社のデジイチ「α」シリーズで採用されている「Dレンジオプティマイザ」と「オートHDR」機能も搭載されている。
それぞれオートの設定とマニュアルでDレンジオプティマイザーがLv1-5まで、オートHDRが露出差1.0EV-6.0EVで設定可能だ。
Dレンジオプティマイザー
一度のシャッターで暗部の補正を行なうため、暗部でノイズが多くなってしまうが、黒ツブレしやすい部分がしっかりと再現されている。マニュアルで強めにしてしまうと明るい部分も明るめになってしまうので状況を考慮して使う必要がある。通常使用ならオートのままで問題ない。
オートHDR
オートHDRは露出を変えて3枚連写し、それぞれの適性露出な部分を合成してくれる。無理な補正がかからないのでノイズの発生も目立たないが、妙にコントラストの低くなった写真になりがち。うまくハマれば肉眼に近い印象の写真になるが、動きのある被写体の場合にはブレて合成されてしまう。このような風景でも風で葉が揺れると透明な部分が出てしまう。
DレンジオプティマイザやオートHDRを搭載する一方で、同社のコンパクトデジカメ「サイバーショット」で採用されている「スイングパノラマ」機能も搭載している。
スイングパノラマの撮影サンプル
横方向では180度に近い範囲を撮影可能だ。細かく見ると短冊状に切り貼りしているのがわかるが、パッと見のインパクトは絶大だ。動きのある被写体の場合には見事に切れてしまったり、近い場合にはおかしな遠近感になってしまうことがあるので遠景の風景がおすすめだ。