まだだ、まだ終わらんよ
水冷化でオーバークロック限界に挑戦!!
本当は空冷状態のみでのオーバークロック限界と各種ベンチマークテストだけのつもりだったのだが、秋葉原随一の水冷パーツショップといえるオリオスペックから「GeForce GTX 480」用の水冷ブロックを貸していただけることになった。というわけで、急遽自前の水冷システムに貸してもらったKOOLANCE「VID-NX480(GTX 480)」を取り付けて、オーバークロックを試してみた。なお、テストは都合上、ビデオカードのみを水冷化した状態で行なっている。
【店舗データ】
オリオスペック
WEBサイト:http://www.oliospec.com/
住所:東京都千代田区外神田2-3-6成田ビル2階 (GoogleMap)<)
電話番号:03-3526-5777
営業時間:月曜~土曜 11:00~20:00
主な水冷パーツ | |
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ラジエーター | XSPC「RX240」(12センチ×2) 実売価格8980円 |
ファン | SilenX「IXP-74-14」(12センチ、1400rpm)×2個 実売価格2680円(計5360円) |
ポンプ | JINGWAY TECHNOLOGY「DP-400N」(流量400L) 実売価格4480円 |
水枕 | KOOLANCE「VID-NX480(GTX 480)」 実売価格1万9800円 |
その他 | フィッティング、チューブ、精製水 |
水冷でのオーバークロック限界を試すまえに、定格クロックと動作限界クロック時のGPU温度を計測すると、定格クロック動作時は空冷に比べて約25パーセントもダウンした。さらに空冷時の動作限界クロックだったコアクロック850MHz、メモリクロック2050MHz、コア電圧1.138vに設定して試すと、高負荷時74℃だったGPU温度が14℃下がった60℃になった。
続けて、水冷でのオーバークロックを試みたが、空冷時コアクロック850MHz以上はベンチが完走しなかった。テストではコア870MHzまではHeaven Benchmarkが完走したが、他のベンチマークがフリーズするなど安定動作はしなかった。ちなみに上のグラフの設定3とは、先の空冷での検証の条件(コア850MHz、シェーダー1700MHz、メモリー2050MHz、ファン回転率100%)のことだ。
残念ながら動作限界クロックは伸びなかったが、水冷化することでコアクロック850MHz時も爆音状態ではなく使用できるのは大きなメリットといえる。限界までオーバークロックするなら「GeForce GTX480」の水冷化はオススメだ。
なお、水冷は使用するラジエターの大きさや使うファンなどで冷却性能が大きく変わる。12センチの2連タイプでもCPUとビデオカードの冷却は十分可能だが、「GeForce GTX 480」クラスのハイエンドグラボとCPUを限界までオーバークロックする場合は、最大100℃近い熱源を2つ冷却する必要があることを覚えておこう。
定格電圧でもそこそこOCできる!
「GeForce GTX 480」のオーバークロック動作を試したが、定格電圧でも85MHzアップしたので悪くない結果だろう。冒頭でも述べたが、「GeForce GTX 480」は大幅に値下がりしている。若干割高となるオーバークロック仕様の「GeForce GTX 480」ではなく、お買い得なリファレンス準拠の「GeForce GTX 480」を買って、自身でオーバークロックして使うのもアリだろう。むろん、オーバークロックや水冷化は自己責任なので、メーカーやショップの保証は一切なくなるが、自分で限界を探るのはなかなか楽しいものだ。