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SIMフリーのモバイル無線ルーターでできること

「b-mobile WiFi」はiPadやスマートフォンとのセットで便利

2010年06月08日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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用途に合わせて最適なSIMカードを選べるメリット

 今回は使用したのはWILLCOM CORE 3GのSIMカードである。スピード測定サイトである「Radish Network Speed Testing」を使って上り/下りそれぞれの速度を計測した。

 都心部では速度が低下するケースも聞かれるFOMA網ながら、今回の結果は下りが3.7Mbps、上りは2.6Mbpsと上々の数値が出た。もちろん条件などによって大きく異なるので注意してほしい。ちなみにYouTubeでHD動画を再生してみたところ、1080pではさすがにときおり止まってしまうが、720pなら極めてスムースに再生できた。

 なお日本通信ではb-mobile WiFiとは別に、SIMカードである「b-mobileSIM U300」を販売している。通信速度を上下とも約300kbpsに制限する代わりに価格を抑えたSIMカードで、1ヵ月使い放題のタイプで2980円、1年使い放題なら2ヵ月分お得になる2万9800円。期限が切れた場合は、チャージすることで引き続き利用できる。

背面の蓋を外すとバッテリが現れる。1500mAhのリチウムイオンバッテリで、通信時の駆動時間は約4時間となっている。SIMスロットはバッテリの下に隠されている

 下り最大7.2MbpsをうたうWILLCOM CORE 3Gなどと比べるとだいぶ速度は低いことになるが、月額利用料は半分以下に抑えられる。こうしたスピードや価格が異なるSIMカードを、自由に選択できるのがSIMロックフリーであるb-mobile WiFiの最大の魅力だろう。

 若干心許ないのは、4時間というバッテリ駆動時間である。長時間の移動中に使い続けたいなどということになると、このバッテリ駆動時間が足かせになる。モバイルバッテリを持ち歩くなど、何らかの対策を講じたいところだ。また、外出中のちょっとした空き時間に利用するといった程度でも、長時間利用しない場合はこまめに電源を切るようにしたい。

モバイル無線ルーターの最大の魅力は
通信料金の一本化

 b-mobile WiFiのように多くの端末がSIMロックフリーになれば、必要に応じてSIMカードを差し替えて使うことが可能になる。実際、少しずつSIMロックフリーに向けて業界が動き出してはいるが、世界で唯一日本だけがiPadにSIMロックがかけられたことを考えると、そこにいたるまでまだまだ時間がかかりそうだ。

 ただモバイル無線ルータは、iPadやスマートフォンといった機器におけるSIMロックの制約を大幅に緩和できる。たとえば現在使っているスマートフォンの回線の速度、あるいは通信料金に不満がある場合、モバイルWiFiルータを介して別の通信事業者の回線につなぐということが可能になるからだ。

 もちろん通信量にかかわらず発生する基本料金は支払う必要があるため、完全に“フリー”になるわけではないが速度やエリアに不満がある場合に、モバイル無線ルーターは一種の抜け道として活用できる。

 さらにそれ以上に大きなメリットになるのは、モバイル環境での通信回線の一本化である。たとえばPC用にデータ通信端末を持ち、それとは別にスマートフォンで回線契約を結んでいるというユーザーは多いだろう。この場合それぞれ個別に通信料が発生してしまうが、PCとスマートフォンの双方でモバイル無線ルーター経由でインターネットに接続するようにすれば、課金されるのはモバイル無線ルータからの通信のみとなる。こうして通信回線を集約することにより、コスト削減を図れるというわけだ。

 このようにモバイル無線ルーターにはメリットが多い。その中でも特にSIMロックフリーであり、さらに低価格なb-mobile WiFiには大きなアドバンテージがある。PCとスマートフォンなど、外出先で複数台の機器をインターネットに接続するのであれば、ぜひ活用したい製品である。

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