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COMPUTEX TAIPEI 2010レポート 第7回

CPUとGPUを統合するAMD「Fusion APU」のデモが初公開

2010年06月02日 21時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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AMD記者説明会で見かけた変わり種デバイス&ノート

 説明会の話題の中心は間違いなくFusionだったが、さすがにFusion APUの動作実機の展示はない。しかし、AMDならではの興味深い製品がいくつか展示されていたので、それらをレポートしよう。


ノート向け外付けGPUボックスで3画面マルチ!

単なるマルチディスプレーかと思いきや

単なる多画面マルチディスプレーかと思いきや、なんと母艦はモバイルノート!?

 新しい物好きの日本人記者の注目を集めていたのが、ノートパソコンにつなぐ外付けタイプのGPUユニットによる、3画面マルチディスプレーのデモだ。母艦となるパソコンはAcerの「Ferrari One」で、詳細スペックは特に書かれていなかったが、GPUはM780Gチップセット内蔵機能を備える。当然3画面マルチディスプレーで、ゲームを動かすような能力はない。

本体左横に置かれているコレがGPUユニット

本体左横に置かれているコレがGPUユニット。パソコン側はATI XGPコネクターにつながっている

やたらとたくさんのケーブルがつながった背面

やたらとたくさんのケーブルがつながった背面。3画面を同時出力しながら、さらにHDMIがひとつ空いている

 デモ機では、このノートパソコンに外付けのGPUユニットを接続していた。この外付けGPU拡張技術を「ATI XGP Technology」と呼ぶ。ユニットとパソコンの接続にはATI XGPコネクターを使用しており、ユニット内のGPUはMobility Radeon HD 5870とされている。

お詫びと訂正:掲載当初、インターフェースをExpressCardと記載していましたが、正しくはATI XGPコネクターでした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2010年6月3日)

 このGPUユニットに、ATIの多画面マルチディスプレー技術「Eyefinity」により、3枚のディスプレーを接続している。接続に使っているインターフェースはDVIやミニDisplayPortとおぼしきコネクターを使用。試作機だからか、それとも実際に製品化した際にそれだけの出力端子を備えるのかは不明だが、空いているHDMI出力も見える。また、USBポートも4ポートほど備えている。

フライトシューティングの「H.A.W.X」を実演

デモ機ではフライトシューティングの「H.A.W.X」を実演。3画面出力はさすがに荷が重いのか、それともCPUが追いつかないのか、フレームレートは30fps以下の印象だった

 ノート向けの外付けGPUについては、MSIも別種のソリューションを発表している。「ノートだからGPUは交換できないし」という状況ともおさらばできる時代が、ようやく到来するのだろうか。

狭額縁のワイドディスプレーを縦置きにして、5枚並べてFPSをプレイ

Eyefinityのデモのひとつ。なんと狭額縁のワイドディスプレーを縦置きにして、5枚並べてFPSをプレイ。なかなかの迫力

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