このページの本文へ

COMPUTEX TAIPEI 2010レポート 第4回

msi、VGA外付けBOXや「3DMark 11」デモ、Fuzion新モデルも

2010年06月01日 23時59分更新

文● 増田

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 「COMPUTEX TAIPEI 2010」のTaipei World Trade Center Nangang(TWTCN/南港展覧館)4Fではmsiブースがひと際、よく目立つ。早速、注目製品を見ていくことにしよう。

msi

南港展覧館4Fに大きなブースを構えるmsi。来場者も非常に多く、賑やかだ

msi製VGAにバンドルが決定した「3DMark 11」のデモ

msiが広告費を出した関係上、「COMPUTEX TAIPEI 2010」期間中の限定という制限付きで、同ブースで実機デモが行われている「3DMark 11」

 気になるパーツ類を紹介する前に、ブースに着くなりいきなり目の前で始まり面喰った「3DMark 11」の実機デモの様子からお伝えしよう。先日、Futuremarkから2010年第3四半期のリリースが正式に発表されたベンチマークソフト「3DMark 11」だが、msiが広告費を出した関係上、「COMPUTEX TAIPEI 2010」期間中の限定という制限付きで、同ブースで実機デモが行われている。
 デモは「Deep Sea」と呼ばれるシークエンスのもので、海底探査船(?)と思われる船体には「MSI」の文字。もちろん「Deep Sea」以外のシークエンスも用意されているが、今回公開となったのはここまで。日本などで行われるイベント等でも「実施許可は出ていない」とのことなので、たしかに貴重なデモといえる。
 なお、「3DMark 11」のリリース後は「msi製ビデオカードに製品版がバンドルされる予定」とのこと。ハイエンドモデル以外の製品にも幅広くバンドルされるようで、実現すれば他メーカーとの大きな違いとなるかもしれない。

“Fuzion”ミドルレンジ帯にも投入、AMD対応モデルも

LucidLogix Technologies社製のブリッジチップ「Hydra 200」を採用する2モデル。Intelプラットフォームの「P55A Fuzion」(LGA 1156対応/P55搭載)とAMDプラットフォームの「870A Fuzion」(Socket AM3/AMD 870+SB850)

 マザーボードでは、NVIDIA「GeForce」とATI「Radeon」といった異なるGPUメーカーのビデオカード2枚によるマルチGPU環境が構築可能となる、LucidLogix Technologies社製のブリッジチップ「Hydra 200」を採用する2モデルが注目。Intelプラットフォームの「P55A Fuzion」(LGA 1156対応/P55搭載)とAMDプラットフォームの「870A Fuzion」(Socket AM3/AMD 870+SB850)が初お目見えとなった。
 今までハイエンドモデル中心に展開されていた“Fuzion”シリーズだが、ミドルレンジ帯にも投入されるほか、AMDプラットフォームのモデルも追加されることとなる。「Hydra 200」を採用する、いわゆる混合マザーは他社モデルも解禁となるため、ラインナップを拡充するのが狙いだろう。いずれのモデルも発売は近いという。
 なお、同時に2010年後半登場予定の“Sandy Bridge”をサポートするLGA 1155対応マザーボードのサンプル版も展示されていた。

2010年後半登場予定の“Sandy Bridge”をサポートするLGA 1155対応マザーボードのサンプル版も登場。現行のLGA 1156→LGA 1155に変更されるが……まぁ数えるわけにもいくまい

国内発売決定のVGA BOX「GUS」

ノートPC用の外付けビデオカード「GUS」(Graphics Upgrade Solution)。PCI Express x1接続で、消費電力90Wまでという制限付きながら、非力なVGA機能を容易に強化することが可能となる

 msiといえばビデオカードも重要なプロダクトとなるが、「今月~来月にかけて発売が決定している」(石岡氏)という外付けビデオカード「GUS」(Graphics Upgrade Solution)が非常に気になる存在。ノートPC用のExpress card/34対応製品で、BOX内部に任意のビデオカードを搭載することができる。「GUS」とノートPCは、PCI Express x1接続で、消費電力90Wまでという制限付きながら、非力なVGA機能を容易に強化することが可能となる。
 なお、接続先のノートPCが「Radeon」シリーズ採用、かつドライバがサポートしている場合、「GUS」にも「Radeon」シリーズを使用することで、Hybrid CrossFireを利用可能だという。いずれにせよ、ブースにいたエムエスアイコンピュータージャパンの担当者である石岡氏が「1万5000円を切る価格で、近いうちに発売する」と明言している以上、国内登場はほぼ確実である。発売が待ち遠しい製品だ。

オリジナルクーラー採用「GeForce GTX 465/470/480」

「Twin Frozr II」クーラーを採用した「GeForce GTX 465/470/480」が登場間近

「GeForce GTX 200」世代で限定販売した実績もある、水冷モデルとなる「GeForce GTX 480」も。発売は検討中とのこと

 また、msi製ビデオカードを代表する冷却クーラーとなった「Twin Frozr II」。同クーラーを採用した「GeForce GTX 465/470/480」が登場間近とのことで、サンプル品を展示中。「GeForce GTX 200」世代で限定販売した実績もある、水冷モデルとなる「GeForce GTX 480」も確認できた。

Radeonシリーズでも3D対応の液晶

動画や静止画の3D表示に対応した24インチ/フルHD(1920×1080ドット)対応液晶モニタ一体型PC「Wind Top AE2420 3D」

 その他、動画や静止画の3D表示に対応した24インチ/フルHD(1920×1080)対応液晶モニタ一体型PC「Wind Top AE2420 3D」という製品も。視聴には、MSIオリジナルのシャッター式メガネを利用する仕組みで、試しに使ってみたところNVIDIAの「3D Vision」とそれほど違いは感じなかった。
 国内で発売される際にはCore i-5を搭載。「3D Vision」と遜色ない仕上がりながら、GPUには「Radeon HD 5730」を採用する点も気になるところだ。

【関連サイト】

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中