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企業ネットワーク用サーバーでこんな活用を試そう

今年こそOpenBlockS 600でサーバー監視!

2010年06月08日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp 記事協力●ぷらっとホーム

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営業所や支店にあるサーバーやNASが心配! こんなときにはぷらっとホームの超小型サーバー「OpenBlockS 600」がおすすめだ。OpenBlockS 600のアプリケーションマネージャ機能を使って、手間や時間をかけずにサーバー監視を始めてみよう。

クラウド、クラウドというけれど……

 昨今、クラウドコンピューティングが大きな話題となり、情報システム部の管轄するサーバーはすべてデータセンターに行ってしまうような錯覚すら覚える。各部署に設置してあったサーバーは仮想化され、ラックの中のブレードに一気に集約。管理者は現地に行かずとも手元のコンソールからマシンを一元操作。……というのが理想だが、実際はなかなかそうならない。低価格になったこともあり、営業所や拠点には数多くのファイルサーバーやNASが鎮座している。こうした勝手サーバーを各事業部の兼任管理者が面倒を見ているというパターンだ。

遠隔地のサーバーの動作を知るためには、遠隔管理システムが必要だ

 もちろん、無事に動いているときには問題ないが、いざトラブルが起こった場合は目も当てられない。こうした拠点サーバーの場合、往々にしてデータ保護が考慮されておらず、バックアップやRAIDなどが用意されていない。もし対応していても、故障時の対応がきちんとマニュアル化されていなかったりするので、せっかくRAIDで一台のHDDが動いていても、HDD交換やバックアップからの復旧に時間がかかったりといったことも多い。また、セキュリティ面も心配だ。サーバーが鍵のかかったサーバールームにあれば問題ないが、ボックス型のサーバーやNASなどはオフィスにベタ置きされていることも多い。こうなると、盗難や不正利用などの事件も起こりえる。

 まあ、管轄していない勝手サーバーやNASの事故ということであれば、情報システム部としてみれば、「ほら見たことか」と溜飲を下ろす場面でもある。しかし、実際はそうはいってられない。兼任管理者もユーザーも困るし、データの損失や漏えいは企業の損失であり、無視できない。

 こうした情報システム部門の手の届かないサーバーの監視におすすめしたいのが、ぷらっとホームの企業ネットワーク用サーバー「OpenBlockS 600」である。

超小型サーバーの代名詞「OpenBlockS 600」

OpenBlockS 600がなぜ監視におすすめか?

 OpenBlockSシリーズは累積出荷台数が5万台超を誇る超小型サーバーの代名詞といえる存在だ。堅牢な手のひらサイズの筐体にサーバー構築に特化したオリジナルディストリビューションSSD/Linuxを搭載し、Webやメール、DNS、プログラミング、データベースなど幅広いオープンソースのインターネットアプリケーションを利用できる。

 では、なぜOpenBlockS 600がサーバー監視に最適なのか? もちろん小型で設置スペースに困らない、省電力という点もあるが、便利なのが、アプリケーションマネージャという新機能(GUI)を使うことで、監視用のアプリケーションをクリックをするだけで追加できるということだ。なにより、アプライアンスではなく、汎用サーバーなので、用途に合わせて用いることができる。TCPレベルであれば「tdpdump」、HTTPレベルでの監視であれば「Nagios」、さらに高度な運用管理であれば「Hinemos Light」(NTTデータ)を使うことが可能だ。

 もちろん、最新のOpenBlockS 600では、こうした用途に十分耐えうるスペックを持つ。600MHzのCPU、1GBのメモリ、ギガビットEthernet×2など従来に比べハードウェア大幅に拡張され、パケットキャプチャやグループウェア、CMS、セキュリティフィルタ、VPNなど、重めのアプリケーションでも十分に動作するようになった。その一方で、通常のIAサーバーに比べて1/10になる約8Wという低消費電力を実現している。

こんなに簡単!OpenBlockS 600による監視

 OpenBlockS 600の導入はきわめて容易。ブロードバンドルーターを触ったことがあれば、すぐに利用できるだろう。

 まずストレージがコンパクトフラッシュ(CF)なので、筐体を開けて、OSやソフトウェアを格納したCFを差し込む。次に同梱のクロスケーブルで、設定用のPCをつなぎ、電源ケーブルをつなげば、Webブラウザのコンソールから設定できる。Web設定画面のURLを指定し、OSやJavaの使用許諾にOKを出し、管理者アカウントでログインすればネットワークの設定などが可能になる。次にユーザーの環境に合わせたネットワーク設定を行ない、ルーターなどにつなぎ、インターネットに接続するようにすれば、前述したアプリケーションマネージャを利用できる(要ユーザー登録)。あとはオンラインアップデートを施し、必要なアプリケーションを選択し、有償の場合はライセンス購入。腕に覚えのあるユーザーはオープンソースソフトウェアをインストールすればよい。

 ここでは商用のHinemos Lightの導入を見てみよう。オンラインでのユーザー登録を済ませ、Webインターフェイスやファームウェア自体を最新のものに更新すると、使用条件をチェックできるようになり、インストールが可能になる。ボタンを押してインストールを行なうと、設定ツールのトップページの左側に「Hinemos Light」というリンクが追加される。そこから監視用クライアントのHinemos Clientのダウンロードやマニュアルの参照、ライセンス取得を行なえる。

アプリケーションマネージャからHinemos Lightを追加インストール

トップページのメニューに「Hinemos Lightが追加される

 このようにOpenBlockS 600を用いることで、今まで大掛かりな仕組みが必要だった拠点設置のサーバー監視が容易に行なえる。しかも、Pingによる死活監視といった単純なものでなく、サービス自体の監視、トラフィック量の計測といった高度な監視も可能になる。データセンターのサーバー監視をより詳細に行なうという用途にも最適だ。今年こそ、OpenBlockS 600でサーバー監視にチャレンジしよう。

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