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ガラケーはやっぱりスゴイ! ケータイの機能をとことん調べてみた 第19回

ケータイのデータどれだけ預かってくれますか?

2010年05月31日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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対応している機能の数ではドコモとauの一騎打ち!

 機能を比較してみると、auは無料で多くのサービスが利用できるのが有利だ。一方ドコモは保存項目、自動保存項目が多く、使い勝手がいい。au/ドコモともに、保存容量については項目によって容量の割り当てが違うので、今回はそれらをすべて合わせた場合の容量を記している。また一部は保存容量が特に定められていないものもあり“以上”と表記した。

 ソフトバンクは基本的に電話帳のバックアップだけが用意されている。それ自体は他社と同じように便利だが、ほかに保存できる項目がないのは残念。項目数に関しては「静止画」「動画」「サウンド」「電話帳」「設定」と大きな項目で数えた場合で、実際はさらに「静止画の中にはデコレーション用の絵文字がある」や「設定にはメール設定から文字入力の設定、辞書の履歴まで含まれている」などと細かく分かれている。そのためこれも“以上”と表記した。詳しくは以下で説明しよう。

  申込 料金 最大容量 最大保存項目数 自動保存可能な項目 PCからの利用
ドコモ「ケータイデータお預かりサービス」 必要 月105円 305MB以上 12以上 電話帳、画像、スケジュールなど計6項目
同上+「お預かりプラス」 月210円 2.3GB以上
au「au one My Page」 必要 無料 100MB以上 6以上 アドレス帳
同上+「au one メール」 6GB以上 7以上 アドレス悵、
送受信メール
ソフトバンク
「S!電話帳バックアップ」
必要 月105円 電話帳
1000件
1 アドレス帳

ケータイデータお預かりサービスで自動更新!
NTTドコモ「N-02B」

 ドコモの「ケータイデータお預かりサービス」は、以前「電話帳お預かりサービス」と呼ばれていたものだ。その後も機能強化を続けて、現在は「電話帳」「画像」「メール」「スケジュール」「トルカ」「Bookmark」「動画」「テキストメモ」「ToDo」「メロディ」「現在地通知先」「設定情報」の最大12項目を「お預かりセンター」に保存できる。

 自動更新で保存できるのは、そのうち「電話帳」「画像」「スケジュール」「トルカ」「Bookmark」「設定情報」の6項目。自動更新は「毎日」「毎週」「毎月」から設定可能。データが新しくなるたびに更新されるわけではないが、手動更新も可能なので、気になったときは自分で行えばOKだ。

 上では「設定情報」とおおざっぱにまとめたが実際の内訳はすごく細かい。たとえば「送受信メールの振り分け条件」「文字サイズ」「署名」「署名の自動挿入」「公共モードの設定時間」といったものから、「電話帳の着信拒否関連の設定」「非通知着信設定」「着信履歴」「メールの送受信履歴」、さらに「アラーム設定」と、非常に多くの設定項目(これでも一部をピックアップしただけだ)がバックアップされる。ここまで充実しているのはドコモだけだ。

 容量は「電話帳」「スケジュール」などで最大100MB、「画像/動画」などで最大100MB。メールが最大100MBと割り当てられている。ただし最も容量を使うであろう画像/動画は「お預かりプラス」に申し込むことで、保存容量は2GBにまでアップする。デジカメケータイを使っている人に特にオススメだ。

 またメールについては、後述するau one メールと似た形で「ドコモwebメール」を無料で提供している。こちらはiモードメールを自動的に保存することが可能。iモードのトップメニュー「webメール」から申し込み、iモードメールの自動保存設定の項目をオンにすればOK。保存容量は2GBだ。

 なおPCからデータにアクセスするには「My docomo」を用いる。

電話帳のバックアップをしたいときは機能メニューから[お預かりセンターに接続]を選択するだけ

ドコモ端末ではバックアップできるアイテムの数が非常に多い。標準のスケジューラー機能の項目やデータフォルダの画像データもその対象だ

「au one メール」でケータイメールを全部バックアップ!
au「CA003」

 データのバックアップには、auケータイのユーザーであれば無料で使える「au one My Page」を利用する。au one My Pageには端末のデータフォルダ内の画像や動画、サウンドなどが保存できる。着うたフルや災害時ナビの地図データなどはバックアップできないが、テキストメモやデコレーション絵文字のデータは可能だった。またアドレス帳も、このサービスで保存できる。最大容量は全部で合わせて100MB。

 なおCA003のように“ダイレクト保存”に対応した機種は、各データのサブメニューにバックアップのための項目があり直接バックアップ可能。非対応機種でも「ケータイデータ預けて安心アプリ」を使って保存できるようになっている。

 メールのデータについては「au one メール」が別途存在し、メール専用とはいえ容量は6GBもある。これだけの容量があるのでケータイメールを自動で転送して、すべて保存しておくといった荒技も可能だ。

 なおPCからデータを扱いたい場合は、「au one」でPC用IDを取得すれば同サイト上から操作が可能になる。

au端末でもドコモと同じくアドレス帳をバックアップできる。またインターネット上に保存したアドレス帳の項目をケータイやPCから検索することも可能

各種データのバックアップ用に100MBの容量を無料で利用できる。またケータイメールを自動でau one メールに自動保存する設定にしておけば、転送の際のパケット通信料は必要なものの6GBの容量にメールを貯めておける

自動同期で手軽な電話帳バックアップ
ソフトバンク「940N」

 ソフトバンクのバックアップ機能は電話帳を手動でバックアップがとれる「S!電話帳バックアップ」(月105円)のみとなる。ただし機種によってはネットワーク自動調整時に、ケータイ内の電話帳とMy Softbankの電話帳バックアップページとの同期を自動的にできる機能を持つものがある(対応機種はここを参照のこと)。ちなみに940Nもそのひとつ。

 自動同期に対応する一部機種では、海外でも同じく同期が実行されてパケット通信が発生するという注意が促されているが(詳細は上記リンクにあり)、940Nにはその問題は存在しない。

ソフトバンクではシンプルな電話帳バックアップ機能「S!電話帳バックアップ」が利用できる


ケータイを長く使っている人に安心のバックアップ

 ケータイを長く使っていればアドレス帳や残しておきたいメールが増えているはずだ。データを預かるバックアップサービスは、ヘビーユーザーにはもちろん、電話やメールだけしか使わないライトユーザーにも役立つサービスである。また新しいケータイに機種変更するときにデータを移すのにも便利だ。これからもケータイを使い続けるなら、バックアップサービスに早めに入っておくと、便利な場面に出くわすはずだ。

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