メールの添付写真や添付ドキュメントは、ファイル保存・共有サービス「Windows Live SkyDrive」上に保存できる。また、写真やドキュメントを添付したメールを送る場合は、今までどおりHotmail上でメールに添付してもいいが、Hotmailから直接SkyDriveに写真をアップロードして、SkyDriveのリンクだけを添付して送ることもできる。これなら、複数の人に画像付きメールを送っても、SkyDriveのリンクだけなのでメールのサイズ制限からメールサーバーに弾かれることもない。
実のところ、現在のWindows Live(Wave3)のHotmailでも同じようなことはできた。だが、事前にSkyDriveでファイルをアップロードしておき、そのリンクをHotmailのメールにコピー&ペーストして送るといった、面倒な手順を踏む必要があった。それがWave4では、すべての手順がHotmailの中で完結するので、シンプルで使いやすい。
一括処理でメールの分類や削除もシンプルに
Hotmailには今までも、「フィッシング詐欺として報告」「迷惑メールに登録」などの機能はあった。Wave4のHotmailではこれらに加えて、「一括処理」という新しい機能が追加された。
一括処理では、選択したメールと同じ送信元アドレスのメールをまとめて削除したり、任意のフォルダーに移動したりできる。雑多なメールで膨れあがる受信トレイをすっきり整理するのに役立ちそうだ。
SNSやメッセンジャーとの連携を重視
Windows Live Wave4では全体として、SNSやメッセンジャーとの連携が重視されている。Hotmailでも、SNSやメッセンジャーからの情報を簡単に確認できるようになる。
FaceBookやMySpaceなど、いろいろなSNSに属していると、メールで更新情報がどんどんと送られてくる。Wave4のHotmailでは、SNSからメールで送られている更新情報を一括して確認できる。これなら、重要なメールがSNSからの更新情報メールに埋もれてしまうということもなくなる。
対応しているSNSは、Facebook、MySpace、YouTube、Flickr、WordPress、Huluなど29種類。SNS側がプラグインを開発してくれれば連携できるようで、今後どんどん増えていく可能性がある。また、ブログのRSSフィードにも対応しているため、友人のブログの更新情報も簡単に確認できる。
もうひとつ便利な点として、Wave4のHotmailでは、Windows Live Messengerの在席確認(プレゼンス)もできるようになった。ウェブブラウザー上にチャットウインドウを表示して、Hotmail上から、チャットすることも可能だ。ウェブ版のWindows Live Messengerとも連携しているのだろう。
「毎日使ってもらえるメール」を目指して開発されているWave4のHotmail。6月に入れば本格的なβテストも始まるため、機能の詳細をレポートしてみたい。
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