高級時計はハイライトと映り込みが重要
三浦:次も時計を撮ってみよう。
吉田:じゃあ背景をお借りして時計を載せて……。
吉田:撮れました!
三浦:また、ひどい写真だね。文字盤はコンデジの内蔵ストロボで光っていて雰囲気がよく判らないし、バンドもビニール製みたいだよ。せっかくの背景もぜんぜん生きていない。よし、同じ時計と背景のまま僕が撮ってみよう。
吉田:うわ、背景まで同じなのに全然印象が違いますね。
三浦:革の質感をハイライトで表現し、文字盤のガラスや金属部分にきれいな映り込みを作るのがテクニックなんだよ。
吉田:ホントですね。文字盤周辺の金属の鈍い輝きがいかにも「これ、お高いんでしょう?」って雰囲気ですね。
三浦:キミの失敗例とボクの写真を比べるとわかるけど、高い時計も乱雑に撮れば値段以下の価値にしか見えないんだよ。
吉田:ホントですね。
三浦:さっきのダイヤとこの時計の撮影は簡易スタジオではなく、便利な道具を使って撮っていて、それが……
吉田:あ、三浦さんそこまでで勘弁してください。ということで、今回掲載した作例の撮り方の詳細や使用機材、道具については5月20日に発売にした「人物、商品、生き物の魅力を引き出す96例 プロが教えるデジカメ撮影テクニック」をご覧ください。
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