カメオの繊細さはサイドライトで
三浦:これはウチのカミさんに昔プレゼントしたカメオなんだ。
吉田:想い出の品ですね。
三浦:……。
吉田:(なんか余計なこと言ったかな)じゃ、じゃあ早速失敗例を見てみましょう。なんかぺたっとした印象ですね。
三浦:立体感が全然ないだろう? せっかくのレリーフも印刷みたいだし。
吉田:何でできているかよくわからないですね。こういう形の紙のシールだって言われても納得してしまいます。
三浦:じゃあ私が撮った写真を見てみよう。
吉田:同じカメオなのに全然雰囲気が違いますね。一番の違いは立体感で、レリーフがきちんと立体的に見えています。
三浦:「サイドライト」という撮り方で、平面的な被写体を立体的に見せているんだ。これがないと最初の写真みたいに平面的に見えちゃうんだよね。
吉田:三浦さんの写真には、立体感だけでなく素材感もありますね。
三浦:素材感はハイライトで作るんだ。いかにも貝殻らしい素材感が出ているだろう。
吉田:失敗例のカメオは全然欲しくないけど、模範作例のカメオなら買ってもいいかな。
三浦:だろう! 次はパールだ。