「ブラケッティング撮影」で後からイメージに合う写真を選ぶ
オートで撮影している場合、露出補正でより自分のイメージに近づけるという話は以前にもしたが、撮影時にあらかじめ明るさを前後しておいて、後からイメージに合うものを選ぶという方法もある。
「ブラケッティング撮影」という機能で、呼び出す方法はレンズマウント横にある「Fn」(ファンクションボタン)を押しながらメインコマンドダイヤルを操作する。右にワンクリック回すことで3枚(補正なし/-0.3補正/+0.3補正)。さらに回していくと最大で9枚(補正なし/最大-1.3補正/最大+1.3補正で0.3刻みずつ)まで露出を前後させて撮影することができる。
この機能は1回のシャッターで複数枚の露出を変えた画像を生成するのではなく、実際に複数回シャッターを押すごとに少しずつ露出を変更して撮影するもので、「露出をバラす」とも呼ばれる。
デフォルトでは露出の刻み方は0.3ずつだが、「Fn」ボタンを押しながらサブコマンドダイヤルを操作することでこの刻み方を0.3/0.7/1.0と変更することができる。このため、最大9枚のブラケットの設定にした時、適正と前後±4の露出の違う撮影ができることになる。
通常はこんなに幅を持たせて撮影することはないだろうが、±0.3の範囲であれば普段から設定しておいてもいいかもしれない。このブラケットの機能に露出補正を重ねてかけることもできる。適正のポイントを露出補正をかけることでずらしておき、さらに自分のイメージに近い一枚を得ることができるようになる。
D300Sの場合、オートブラケッティングの機能はAEだけには留まらず、「WB」(ホワイトバランス)ブラケッティング、「ADL」(アクティブD-ライティング)ブラケッティングなどがある。撮影状況で何を重視して調整したいのか考えて選択しよう。
■Amazon.co.jpで購入
この連載の記事
-
最終回
デジカメ
ミラーレスじゃないデジタル一眼レフの魅力 -
第9回
デジカメ
広角から超望遠まで1本で使えるレンズを試す -
第8回
デジカメ
風景撮影でより広い絵を撮りたい -
第7回
デジカメ
標準レンズでポートレイト撮影 -
第5回
デジカメ
絞りを調整して背景のボケ味を演出する -
第4回
デジカメ
ニコンの「マイクロ」レンズを使って接写に挑戦 -
第3回
デジカメ
色調をいじって写真の仕上がりを演出 -
第2回
デジカメ
露出補正とAFモードを駆使してみる -
第1回
デジカメ
ホワイトバランスを調整して絵作りをしてみる - この連載の一覧へ