昨年7月のフィールドテストから
改良を進めてついに発売された
NTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)とバッファローは両社で共同開発したモバイル無線ルーター「ポータブルWi-Fi DWR-PG」の発表会を開催した。
DWR-PGは3Gの通信モジュールとバッテリを内蔵することで、外出先でも利用できるモバイルルーターだが、WAN側にNTTドコモの3G回線のほか無線LAN/有線LANと多様な回線を切り替えて用いることが可能な点が大きな特徴となる。
実は昨年の7月にNTTBPから「Personal Wireless Router」(PWR)と名付けられた、同じような機能を持つモバイルルーターの試作機が発表されており、500名のテストユーザーに対してフィールドテストを行なっている。NTTBP代表取締役社長 小林忠男氏によると、そのフィールドテストの結果はテストユーザーの90%以上が実際に購入したい意向を持っているという結果となり、事業化が可能と判断したとする。
一方で当時のテスト機については、バッテリ持続時間、接続性、発熱といった点、特に発熱についてはユーザーからも厳しい意見が多かったという。インターネット上で「『PWRとそっくりな商品がある』という書き込みを見つけたので、慌てて(リンクを)アクセスしたらポータブルカイロ(という揶揄)だった」との話も出た。
今回の製品化はそんなフィードバックをもとにバッファローとともに研究を進め、ほぼ一から開発を行なったものとなるという。実際の製造/販売もバッファローが担当する。発売は6月24日。希望小売価格は3万7000円。家電量販店、一部ドコモ取扱店で販売される。
なお本製品は基本的に単体で販売されるが、回線契約をセットにした割引販売などについては折衝中の段階で、現時点では決まったことはないとした。