このページの本文へ

このコラボがすごい! ボカロ人気曲「ARiA」の舞台裏

2010年06月05日 12時00分更新

文● 広田稔

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

制作過程でも「自信はある」から見せる

── とくさんがUSTREAMで制作過程を見せるというのは、いつごろから始められているんですか?

toku 頻繁にやっているのは今年に入ってからです。USTREAMって書き込みもできて、それに対しての反応もあるので、「やりませんか?」「じゃあやる」って関係が成立しやすいんです。やりたい人がいたらコメントくださいって書いておいて、返事が返ってきたら、そこで初めて「お前は誰だ」って話になる(笑)。

木緒 とくさんがスゴいのは、そこで「やりたい」と言わせちゃうところなんですよね。自分もたまたま「何か歌詞に意見あります?」って聞かれたところから作詞に関わることになったんです。

木緒さん「スゴいのは『やりたい』と言わせちゃうところ」


── USTREAMではなく、ニコ動の「ユーザー生放送」ではダメなんですか?

toku ユーザー生は30分の時間制限がありますよね。僕はだらだらやりたいので30分の枠では収まらないんです(笑)。大枠ができるまではUSTで長ーくやって、誰か釣れたらその人にやってもらおうという。

 あとは深夜も過ぎて明け方になってくると、眠くなって作業効率が落ちてしまう。それをおさえるために、誰かに見られている感がほしいという。


── 未完成の状態でUSTREAMで作品を流すというのは、嫌じゃないんですか? 

toku ラフの時点でも自信はあるんですよ。曲はメロディーがよければ、どんな楽器やアレンジが来てもかっこよくなる。ましてやアレンジャーなのだから、USTREAMで見せているデモ以上のクオリティーに引き上げられる自信はある……って言いすぎたかな(笑)。逆にメロディーができてない状態で見せるというのは無理ですね。

refeia ラフの段階で誰かに見てもらえるってのはいいですよね。仕事じゃ絶対にあり得ないじゃないですか。

toku SPiCaのときもrefeiaさんに途中まで作ったものを聴いてもらって、いい反応が返ってきたので、これは行けると思ってました。refeiaさんの発言は結構チェックしてますよ。あとはニコ動での公開前にUSTREAMで流していたのがきっかけで、多くの人に見てもらえたのかもしれません。

「メロディーがよければ、どんな楽器やアレンジが来てもかっこよくなる」


── 一種のプロモーションになっていたという。

toku 本当に作っているから「これがどうなるんだろう?」と興味をもってもらえるし、作品を公開したらしたで「あれがこうなったか」と思ってもらえる。見てる人の気持ちはコメントでしか分かりませんが、一応は数字で返ってきたという。


── ちなみに制作過程を見せているUSTREAMの視聴者数って大体どれくらいですか?

toku すごい幅があって、10人のときもあれば200人のときもあります。やってる時間が朝方で、たとえば午前3時半とかにスタートすると、同じ時間帯を共有している人が集まってくるんですよね。

── そこで人のフィルタリングがかかっているわけですね。

refeia ただ単に視聴者が多ければいいというわけでもなくて、人数が少ない方がやりやすい状況もあるんですよ。



(次ページに続く)



カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン