ツイッターでパソコンをあやつるウイルスツールが登場(18日)
18日、ツイッターに投稿をするだけで、パソコンを遠隔操作できるツールが出回っていることが明らかになった。
ツールの名前は「TwitterNet Builder」。インターネットで遠隔操作されるパソコンのことを「ボット」といい、そのパソコンでネットワークがつくられたものを「ボットネット」という。このツールはツイッター経由で遠隔操作できる「ボット」を作りだすというもの。ツールで作成したボットには自分で感染を広げる機能はない。
ツイッターで「.VISIT」や「.DOWNLOAD」、「.DDOS*IP*PORT」「.SAY」といった「コマンド」を打ちこむと感染したパソコンが動作。指定のウェブサイトにアクセスしたり、ファイルをダウンロードしたり、指定のIPアドレスに攻撃を仕掛けたり、特定のメッセージをしゃべらせたりといった動作ができる。
ユーザーからは「今まで同様に怪しいファイルなどで感染するとツイッターを通じて操られるとのことで、ツイッターで感染するわけではない」といった声のほか、「利用の仕方によっては便利ツールにもなりそうなんだけど」「ダウンロードとかが遠隔操作でできる面はいいと思う」など、むしろ有効に活用すべきといった声もあがった。
セキュリティ対策ソフトの多くでは、このツールで作成したボットに対応済みとのことだが、各ソフトメーカーのサイトで注意を呼びかけている。ツイッター上で「無料ツールをダウンロード」といったサイトへの誘導があった場合、注意が必要だ。
日本人は恋と占いと「診断」がお好き(19日)
19日、ツイッターで人気のキーワードを表示するサービス「buzztter」(バズッター)が、意味不明な大量の漢字で埋め尽くされた。
犯人は「あなたを漢字75文字で表します」というジェネレータープログラムの1つ。ツイッターのアカウントを入力すると漢字が75文字表示される。ユーザーは「やべぇ 75文字が笑えて困る」「今までで一番面白い」「みんなの75文字でばずったーが見えない」と盛り上がり、一時はそれだけでお祭り状態になった。
このプログラムは「ツイッター診断メーカー」から作られた。診断結果のキーワードを登録するだけで簡単に診断を作成できるサービスだ。プログラムを利用する際も、名前を入れるだけで使える。さらに結果を簡単にツイッターに投稿できる機能があることから、3月9日の登場以来、何度となくバズを起こしていた。
「診断メーカーとか見ると性格占いの類のおもしろさに気づく。当たってるかどうかより、結果が面白いかどうかでツイートしたくなるかどうかが決まる」「つぶやくことがないときの診断メーカーが意外と面白い」「なんだかんだ日本人おみくじとか占い好きだよね」と、ユーザーからもおおむね好評だ。
一方で、診断メーカーがたびたびbuzztterを埋めてしまうことから、「診断メーカー面白いのはいいけどこうも流すとノイズ」「ばずったーが残念なカンジになるので診断メーカーは節度を持って使うべき」「最初の頃は診断メーカーもそれなりに楽しめたけど今は不愉快でしかない」といった厳しい指摘もあがっている。

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