メッシュデザインで
エアフローを確保
V3 Black Editionのサイズは、19(W)×47.3(D)×43(H)cmで、重量は4.6kgとかなり軽いので、移動も楽だ。材質はスチールだが、肉厚が薄く、やや剛性感に欠ける。重量がスチール製ケースとしてはかなり軽いのも、そのためだ。ボディカラーはブラックで、内部のシャーシも黒く塗装されている。ケースファンとして、背面に12cmファンを1基搭載しているが、このファンは透明で青色LEDを内蔵しているため、動作時に美しく点灯する。フロントパネルに12cmファン/9cmファン/8cmファンを追加できるほか、サイドパネルに12cmファンを、トップパネルに12cmファンを最大2つ追加可能だ。
フロントパネルはメッシュデザインになっており、フロントファンが無い状態でも十分なエアフローを実現している。
拡張ベイは、5インチベイ×4、3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×5、2.5インチシャドウベイ×1という構成で、拡張性は十分だ。ただし、3.5インチシャドウベイの一番上はフロントI/Oポートの内側にあたるので、搭載できる機器に制限がある。また、5インチベイ、3.5インチベイ、3.5インチシャドウベイのそれぞれ一つずつは、工具を使わずにドライブを固定できるツールフリー仕様になっている。
電源ユニットは最下部に配置するデザインになっており、電源ユニットの吸気口部分にはエアフィルターが装着されている。エアフィルターは取り外しが可能なので、定期的に洗うようにすると目詰まりを防げる。ケースの奥行きは47.3cmであまり長くはない。メーカーでは、最大26.3cmまでの拡張カードが装着可能としているが、実際に試したところ、長さ約31cmのRadeon HD 5970も装着は可能であった。ただし、Radeon HD 5970を装着すると、3.5インチベイと3.5インチシャドウベイが一つずつ使えなくなってしまう。なお、マザーボードベースのCPUソケット部分は四角く切り抜かれており、バックプレート交換型タイプのCPUクーラーもマザーボードを取り付けたまま装着や脱着ができるので便利だ。
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