前面と天面にI/Oポートを搭載
水冷ホールも装備
Armor A90のサイズは、21(W)×51.5(D)×50.2(H)cmで、重量は8.2kgだ。ケースの材質はスチールで、強度は十分である。ケースファンとして、前面に12cmファンと天面に20cmファン、さらに背面にも12cmファンを標準搭載しており、冷却性能も高い。天面と前面のファンは透明で、青色LEDが内蔵されているので、動作時に美しく点灯する。さらに、左サイドパネルにも12cmファンを1基装着できるほか、前面ファンを12cmファン×2や14cmファン×2、20cmファン×1といった構成に変えることも可能だ。サイドパネルの中央には、透明なアクリルウィンドウが用意されており、内部の状況を外から見ることができる。
フロントI/Oポートとして、USB 2.0×2とマイク入力、ヘッドホン出力を備えているほか、天面の手前にも、USB 2.0×2とeSATA×1が用意されているので、ケースを床置きした場合にもアクセスしやすい。
拡張ベイは、5インチベイ×3、3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×6という構成で、さらに2.5インチベイも1基搭載するなど、充実している。5インチベイと3.5インチシャドウベイはツールフリー仕様になっており、ドライバーなどの工具を使わずにドライブを着脱できる。また、水冷システムにも対応しており、ホース出し入れ用の水冷ホールも2つ設けられている。
電源ユニットは、最下段に装着するデザインになっている。マザーボードの固定は、通常のスペーサーを利用する。また、マザーボードベースのCPUソケット部分は四角く切り抜かれているので、バックプレート交換型タイプのCPUクーラーもマザーボードを外さずに装着できる。
ケースの奥行きは51.5cmでミドルタワーケースとしては標準的だが、装着できる拡張カードの長さには制限がある。メーカーでは、最大26cmまでの拡張カードが装着可能としているが、実際に試したところ、長さ約27cmのGeForce GTX 275も装着は可能であった。ただし、GeForce GTX 275を最上段のPCI Express x16スロットに装着すると、上から2つめの3.5インチシャドウベイとのクリアランスがかなり狭くなってしまう。上から2つめの3.5インチシャドウベイにHDDを搭載してケーブルを接続すると、隙間がギリギリになるので、GeForce GTX 275のような長いビデオカードを装着する場合は、他の3.5インチシャドウベイを使うようにしたほうがいいだろう。
(次ページへ続く)
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