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時代は新しいアナログへ 電子楽器「monotron」が生まれた理由

2010年05月22日 12時00分更新

文● 四本淑三

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電子楽器を作り、女の子にプレゼントした学生時代

―― 坂巻さんから話を振られた高橋さんは、まだ入社4年目ということですけど、入社試験に自作のデバイスを持って臨まれたんですよね?

高橋 はい。僕は海外の大学に行っていたので、就活をやっていなかったんです。でもコルグファンだったので、働くならここしかないと。それが目的で帰国したと言ってもいいくらい。でもどうやって受けたらいいか分からないので、とりあえず電話したら「履歴書を送れ」と言われて。

―― 体当たり式ですね。

高橋 それで面接になったんですけど、モノを見せるのが手っ取り早いと思って、自作のアナログシーケンサーを持って行ったんです。

―― そのデバイスを駆使した高橋さんのライブは、前の「make Tokyo meeting 04」で拝見しました。

高橋 あっ、そうなんですか。

―― 学生時代からああいうデバイスを作られてたんですか?

高橋 はい。矩形波しか出ないオモチャなんかを作っていました。それをガールフレンドにプレゼントしたり。

自作の電子楽器を女の子へのプレゼントにしたらしい

坂巻 えーっ、それ初耳!

―― それ、もらった女の子はうれしいものなんですか?

高橋 めちゃめちゃ喜んでましたよ! その子はシンセとか、こういう機材に興味のある子じゃ全然なかったんですけど。友だちも、自分の分を作ってくれって話になって。

―― でも、そんなガールフレンドも現地に置いてきたんですよね?

高橋 はい。置いてきました。

坂巻 初耳だよー!

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