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バーチャルシャーシや自動化を実現するNew Networkに対応

ジュニパーのスイッチ「EX4500」でレイヤが不要に

2010年05月19日 09時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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ネットワークを高度に自動化するJunos Space

 従来のネットワーク管理の自動化は、機器ありきで始まっていた。たとえば、ファイアウォールの機器があり、その設定のためにはツールが必要となる。このツールを自動化しようという流れだ。そのため管理者は、機器ごとに異なる管理ツールの使い方を覚える必要があり、管理コストの増加を招いていた。さらに、各機器がネットワーク情報を持っているのに、それを共有できないという問題も存在していた。

ジュニパーの各製品は独自開発のOS「Junos」を搭載しており、自動化や管理の統合化が行ないやすくなっている

 そこでNew Networkの目標の2つ目である自動化では、上記の問題を解決すべく、ネットワークのプロビジョニング、管理、サポートを自動化するネットワークアプリケーションプラットフォーム「Junos Space」を用意する。これは、以下の3種類のソフトウェアなどに構成されている。

Virtual Control
物理インフラに加え仮想インフラにも対応する管理アプリケーション。米ヴイエムウェアとの協業により、VMwareのAPIを利用した管理機能も搭載する

VMwareによる仮想環境もサポートする「Virtual Control」

Ethernet Design
ワンタッチでプロビジョニングが可能となる、Ethernet環境の統合管理アプリケーション
Security Design
セキュリティポリシー設定用アプリケーション

4要素からなるNew Networkのセキュリティ

 一方でNew Networkのセキュリティは、ポリシーに基づくファイアウォールの設定変更などを自動的に行なう「ダイナミックセキュリティ」、プロトコルの解読とアプリケーションシグネチャを使ってネットワーク上で実行中のアプリケーションの特定を行なうAppTrackによる「アプリケーションの見える化」、だれがどこからアプリケーションにアクセスしているかなどを判別する「アイデンティティ識別ネットワーキング」、「セキュリティインフラの自動化」という4つからなっている。

 MX80 3DとEX4500の出荷時期は2010年第2四半期の予定で、バーチャルシャーシへの対応は2011年第1四半期となる。

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