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鉄道ファン驚愕! 世界初、583系PCケース【前編】

2010年05月22日 18時00分更新

文● 藤山 哲人

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テーパーリーマとドリルで穴あけ!さらに下塗り

 ボタンの穴などを塞ぎ、のっぺらとしたフロントパネルができたら、ヘッドライトやテールライト、そしてヘッドマーク用の穴を開ける。
 まずはデザインした設計図をA3用紙に出力して、ケースにあてがう。これを基にして、穴あけの中心や大きさ、位置を筐体に下書きしよう。写真では、まず下塗りをしてしまっているが、本当は穴あけが最初だ。

下塗りを先に済ませてしまったが、本当は穴あけが最初

設計図を当てて、全体の位置決め。続けて穴の位置などを下書きする

 たいていのドリルは、10mmまでの穴が開けられる。しかし今回は12mmの穴を開けるので、以前の工作で使ったホールソーでは大きすぎ、ドリルでは小さすぎになる。
 その隙間を埋めるのが、テーパーリーマだ。

DIYショップのドリル刃と同じコーナーに置かれているテーパーリーマ。価格は1500円ほど。太さが何種類かあるが、刃の中央部あたりが15mm程度のサイズが、この工作には最適だ

 大きさは何種類かあるが、だいたい刃の中央部ぐらいまでがキレイな穴を開けられる直径の目安。半分から上の刃を使うと、丸というより多角形の穴になってしまうので注意が必要だ。
 また付属品として鉄棒のハンドルが付いてくるが、これだと力が入りにくいので、ドライバを穴にブッ刺して使うといい。グリップが大きくなり力も入れやすく、キレイな穴が開けれられる。
 最初は押し込む力5割、回す力5割で刃をねじ込ませ、下書きした穴の大きさに近づいたら、押し込まずに軽くまわして削り取る感じにするといい。あとは穴に差し込むヘッドライトのレンズをあてがって、大きさを微調整する。大きく開けてしまった穴は、2度と小さくすることができないので細心の注意を払って作業すること。

写真は別の工作のものだが、リーマを回しながら押し込むようにする。1mm程度のアルミでも穴あけ加工ができる

ヘッドライト用に使うレンズ。これがピッタリ差し込めるように、微調整しながら穴を広げていく

 いっぽうヘッドマークの四角い穴は、下書きに沿って6~10mmのドリルで穴を開け、穴の間をニッパで切断する。詳しい手順は、「熱にだって負けない! ファンでクールなブロードバンドルーターを作る!」の2ページ目を参考にして欲しい。

写真は大きな丸い穴を開ける場合。四角い穴の場合は、それに沿ってドリルでミシン目を入れる感じで

 細いノコギリがある場合は四隅に10mm程度の穴を開け、ノコで下書きに沿って切断するとカンタンだ。いずれの場合も、最後はヤスリをかけて下書きにピッタリ合うように穴の大きさを微調整する。

このノコは100円ショップで買ったもの。安物だけど糸ノコ以上に便利に使える

切断面のバリを取るようにきれいに金ヤスリをかける。写真は丸い穴なので半円のヤスリを使っているが、ヘッドマークの場合は平ヤスリと丸ヤスリで角を丸く仕上げるといい

 穴の加工を終えたら、下塗り作業。とくに黒い筐体の場合は、クリーム色を直接塗ると色がくすんでしまうので、下塗り作業は大切だ。ここでは、「ジムっぽい何か」を作ったときに残ったライトアイボリーを塗っているが、白やライトグレー系でもいいだろう。

穴あけ加工も終わったところ。これからいよいよ本番のペイント作業に入る

 また下塗りなので、厚く塗って完全に黒を消す必要はない。薄めに塗っておくほうがいいだろう。なお下塗りの上に、本番のクリームを重ね塗りしていくので、塗料が完全に乾ききるよう1日ぐらい乾燥させておくこと。さもないと色が混ざってしまってマーブルになっちゃうのだ。

(次ページへ続く)

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