まずは磨いて埋めろ! でも一番メンドクセー!
PCケースには電源ボタンやらHDDのアクセスランプやらが付いていて、583系ののっぺりしたフロントマスクを作るのに邪魔だ。そこで、筐体の凸凹を埋め、塗料やパテの食いつきをよくするために、全体をヤスリがけしよう。 はじめは、塗料や刻印を削るために200番台の荒目のヤスリでガシガシ削り、400番台で仕上げする。塗料は薄い色から何度か塗り重ねるので、仕上げはツルツルにしなくてもOK。
研磨が終わったら、細かいプラスチック粉が表面についているので、軽く水洗いしよう。そして乾き終わったら登場するのがコレ。
プラスチック用のパテだ。コイツでスイッチやランプ、エンブレムの穴や凹みを埋めていく。このエポキシパテは、エポキシ接着剤と同じように、青いパテと白いパテをよくコネ合わせるとプラスチックに接着できるようになる。硬化が始まるのは、およそ10分後なので1つの穴に必要なぶんをちぎっては埋め、ちぎっては埋めを繰り返さないとダメ。
パテを穴に押し込み、少し丘状に盛り上がるぐらいに盛ること。こうして後から切ったり削ったりして、表面が滑らかになるようにしよう。
パテが完全に硬化するには1日ほどかかる。翌日は、駅などで床にこびり付いたガムなどをそぎ落とすスクレイパーなどを使って、盛り上がっている部分を大まかに切り取る。その後200~400番のヤスリで表面を滑らかに仕上げていくと早いだろう。
パテで有名なのは、タミヤのチューブ式のプラパテだが、PCケースの穴埋めには適さない。なにせ柔らかすぎて穴の底にある穴から流れ落ちてしまうのだ。
(次ページへ続く)