聴きやすさか機能性か、重視するポイントで選択
さて、携帯性に優れたICレコーダーを5モデルをピックアップして、項目ごとに比較をしてきたが、気になるモデルは見つかっただろうか?
今回紹介した製品の主なスペック | |||||
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製品名 | LS-11 | ICR-PS502RM | ICD-SX950 | DR-08 | RR-US591 |
メーカー | オリンパスイメージング | 三洋電機 | ソニー | ティアック | パナソニック |
実売価格 | 4万5000円前後 | 1万3000円前後 | 2万5000円前後 | 1万9000円前後 | 1万3000円前後 |
サイズ(W×D×H) | 48×22.4 ×131.5mm |
35.4×13.9 ×103mm |
31.3×15.4 ×130mm |
37×15 ×139.5mm |
39×16.8 ×110.6mm |
重量 | 約165g | 約53g | 約77g | 約56g | 約65g |
記録形式 | リニアPCM、WMA、MP3 | リニアPCM、WMA、MP3 | リニアPCM、WMA、LPEC | リニアPCM、MP3 | MP3 |
記録媒体 | 内蔵8GB、SD | 内蔵2GB、microSD | 内蔵8GB | SD、microSD | 内蔵4GB |
電源 | 単3電池×2、ACアダプター | 単4電池×1、ACアダプター | 単4電池×2、ACアダプター | 単4電池×2 | 単4電池×2 |
インターフェース | USB/SD | USB/microSD | USB | USB | USB |
今回ピックアップした中で、鮮烈にスペックの差を感じたのは、やはり『LS-11』だ。録音した音声の聴きやすさが抜群によく、ほかのモデルとは一線を画した性能だった。あらゆるシーンで役立ってくれるだろう。とはいえ、これは順当に価格の差が表れた結果だと言えるだろう。
続いて、音声データが聴きやすかったのは『DR-08』である。『LS-11』に比べると若干こもった感じの音質だったが、ノイズがしっかりと低減され、会話の聴き取りも容易だった。またノイズカットに関しては物足りなさを感じるものの、音声を拾うことに関して抜群の実力を見せたのが『ICD-SX950』である。会話の後ろで発せられた音声など、距離が離れている場所の音声もバッチリ拾う。高感度を要求される場所での録音なら、うってつけのモデルだ。
一方『ICR-PS502RM』と『RR-US591』は、上記の3モデルに比べれば、音質や感度の面で見劣りするものの、エントリーモデルということを考えれば、十分なコストパフォーマンスを発揮している。『ICR-PS502RM』はUSB端子を内蔵してPC連携に優れているし、『RR-US591』はセキュリティー機能を備え、紛失してしまったときも安心だ。それぞれ、個性的な機能を装備している。
音質を重視するか、コストパフォーマンスを重視するか、重視するポイントによって選べばよいだろう。
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