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Citrix Synergy 2010レポート

デスクトップ仮想化もシトリックス風の味付けで

2010年05月14日 09時00分更新

文● 渡邉利和

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米国サンフランシスコで5月12~14日の3日間に渡り、「Citrix Synergy 2010」が開催中だ。シトリックスのソリューションを包括的に紹介するプライベート・イベントで、今回はキー・メッセージとして“Where Virtualization + Networking + Cloud Computing Meet”(仮想化とネットワーキングとクラウド・コンピューティングが出会うところ)と謳う。

work.shiftの実現へ

米シトリックス・システムズ プレジデント兼CEOのマーク・テンプルトン氏

 今回のCitrix Synergy 2010では、開催初日となる12日が「virtual workstyles」、翌13日が「virtual datacenters」とテーマ設定されている。これを受けて、初日に行なわれたプレジデント兼CEOのマーク・テンプルトン氏の基調講演のテーマも「シトリックスのvirtual workstylesに関するビジョンと具体的な製品/技術の紹介」に焦点が当てられていた。

 virtual workstylesとは、「人々の新しい働き方」(New ways for people to work)であり、「よりよい働き方」(Better ways for people to work)だと同氏はいう。そして、シトリックス製品の機能と組み合わせると、「データとアプリケーションをセットにした『仕事』を人々が今いる場所に届ける」ことでよりよい働き方が実現できる、という主張となる。これを端的な言葉で表現すると“work.shift”となり、デスクトップPCによって設置場所であるオフィスに縛り付けられていた“働く場所”を自在に移動(shift)できるようにする、というビジョンになる。

 このとき、ユーザーが使用する端末は従来型のPCに限定されず、スマートフォンやタブレット型デバイスなど、最近注目を集めているiPad/iPhoneのような製品の利用も想定されている。テンプルトン氏が、さまざまな端末をスクリーンサイズによって大中小の3種類に分類すると、

  • 大-Create-“empower me”
  • 中-dine-“entertain me”
  • 小-snack-“Alert me”

となる。大きなスクリーンを持つ端末は、従来型のデスクトップPCやノートPCなどを含む高機能なデバイスで、情報の作成などの業務に使われ、ユーザーの希望としては「自分自身の能力の拡大」が主となるというわけだ。それに対してスマートフォンなどの小サイズのデバイスは「情報をちょっとかじる(snack)」ためのデバイスで、「知らせて」という希望に応えるために使われるという。

 同社ではiPadのような中間に位置するデバイスを「情報消費型」として、楽しみのために使われるとした点がちょっと興味深いが、同社の主張の中核となるのは、ユーザーがどのような場所/どのような状況にあっても、その時にもっとも適切なデバイスを利用してそのときにもっとも適切なやり方で仕事ができるように、そのために必要なインフラを提供する、という点にある。

(次ページ、クライアントPC仮想化の詳細)


 

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