5月12日、東京ビックサイトで「第7回 情報セキュリティEXPO」が開催された。展示会場では、国際色豊かなセキュリティアプライアンスが数多く見られた。
UTMだって見た目が大事!
システムやWeb開発、エンジニア派遣などを手がける神奈川のプラムシステムズはオープンソースのソフトウェアをベースにしたイタリア製UTM「Endian UTM」を披露した。
特筆すべきは、フェラーリを彷彿させるスタイリッシュな筐体。ベースとなるグリーンに、オレンジの炎のような柄をあしらったデザインは、まさにイタリアならではの強烈な印象を残す。ラックに入れて、隠してしまうのがもったいないくらいだ。
もちろん中身も折り紙付きで、ファイアウォールやVPN、IPS、アンチウイルス、アンチスパム、Webフィルタリングなどの機能を搭載。すでに37カ国2500ユーザーの導入を実現しているという。ラインナップもデスクトップ型の小型モデルから、大規模ネットワークを想定したモデルまで各種用意している。今年の2月に開発元であるイタリアのEndian s.r.lとの提携により、プラムシステムズがアジアで初めての公式ディストリビュータになり、国内展開が実現したという。
完全日本語化のコンソールで使いやすいIPS
次は島根県の松江市に本拠を置くMCセキュリティの「NetStableシリーズ」を紹介する。MCセキュリティは韓国のエネランド社と日本のミックとの合弁会社で、セキュリティ製品を開発している。会場で紹介された「MC-50」はデスクトップ型の小型IPSゲートウェイで、GamblerやDDoSのような攻撃はもちろんSQLインジェクションやP2Pの遮断機能も持っている。
特徴は完全日本語化されたわかりやすい管理コンソール。リアルタイムに通信状態を表示し、ボタン一つで防御や検知が行なったり、グラフレポートとして作成することも可能だ。ログを別途サーバーに蓄積することで、SIMSというツールで保存・分析することもできる。
いよいよ日本進出!中国のNSFocus
中国のITセキュリティベンダーであるエヌエスフォーカス(以下、NSFOCUS )も日本上陸をにらみ、出展を行なっていた。NSFOCUSは中国では通信事業者や金融機関、政府機関などで実績を持つセキュリティベンダーで、北京オリンピックでもサイバーテロ対策チームを牽引したという。IPS、DDoS攻撃対策、WAFなどのアプライアンス販売のほか、脆弱性の診断やインフラのアウトソーシングなどを展開しているという。
現在、日本での総代理店が日本法人の設立準備中で、夏までには正式上陸が発表されそうだ。