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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第13回

目的や環境でポインティングデバイスを使い分ける技

2010年05月11日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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ExpertMouse OpticalBlack

ケンジントンの「ExpertMouse OpticalBlack」。直販価格は1万2495円

 左右対称タイプなら、ケンジントンの「ExpertMouse OpticalBlack」がお勧め。Cordless Optical TrackManよりも大きな、直径55mmのボールを中央に備えている。ボールの操作は人差し指から薬指の3本全体でするような感じだ。ボールが大きい分、ポインターを大きく動かすのも簡単。もちろん、指先を使って細かい操作も可能だ。

革のパームレストが付属している

革のパームレストが付属している

 ボールの周りにスクロールリングを備えており、マウスのホイールのように使える。ちょうど親指や薬指が触れる部分なので、意識せずに利用できる。4つのボタンは初期設定では、左下がクリック、右下が右クリックボタン、左上がスクロールボタン、右上が戻るボタンとなっている。スクロールボタンは水平スクロールにも対応している。

手のひらをかぶせて操作する

手のひらをかぶせて操作する

 マウスを操作する場所が確保できずに不便を感じているなら、トラックボールをぜひ使ってみてほしい。安い製品なら4000円くらいから手に入る。便利さを体感できたら、今回紹介した高級機種を使ってみよう。長時間のパソコン操作も苦にならなくなるはずだ。


マウスはガラスの上でも使えるモデルで決まり!

 パソコンを使う場所に十分なスペースがあるなら、マウスを使っている人がほとんどだろう。マウスもパソコンの操作性を大きく左右するデバイスなので、長時間作業するならこだわって選びたい。最近では、パソコンに付属するマウスの品質も向上しているが、それでも優れた市販品に比べれば使い勝手はイマイチ。本格的に使うなら、しっかりした製品を手に入れよう。

MX Revolution

革新的な高速スクロールホイールを搭載した「MX Revolution」

 量販店に行けば、多数のメーカーから数え切れないほどのマウスが販売されている。筆者の場合、以前はデスクトップ用にマイクロソフト製、モバイル用にはサンワサプライ製などのマウスを使っていた。しかし、4年ほど前に高速スクロール機能を搭載したロジクールの「MX Revolution」が登場してからは、デスクトップではロジクール製のマウスを使うようになった。

 MX Revolutionはホイールを軽く回すだけで、どんなに長いウェブサイトやExcelのワークシートでも、即座に一番下まで動く操作性が快感だった。そして、2009年には、ガラス面でも使えるマウス「Performance Mouse M950」と「Anywhere Mouse M905」が、これまたロジクールから登場し、筆者の環境ではロジクール一色となってしまった。本来は複数の製品を使って、経験値をためたいところだが、「今までに使えなかった場所で使える」というメリットには抗えない。

Performance Mouse M950

「Performance Mouse M950」。直販価格は1万2800円

Anywhere Mouse M905

「Anywhere Mouse M905」。直販価格は8980円

 M950のレビューは以前にも掲載している。もちろん極限まで滑らかなガラス上では使えないし、ガラスの厚みは「4mm以上必要」となっている。しかし、一般家庭にあるガラステーブルなら、問題なく利用できる。時々、ガラスの上だと反応が鈍いこともあるが、ストレスがたまるレベルではない。メインで使っているデスクはガラス製ではないが、大は小を兼ねるということで、M950を利用している。

 あえてネックを言うなら、本体がやや大きくて、価格が1万2800円と高い(ロジクールオンラインストア価格)点だろう。とはいえ、今でも究極のマウスであることに変わりはない。他のメーカーもがんばって、ガラスの上でも快適に使えるマウスを出してほしいものだ。そうすれば選択肢が増えるし、価格も安くなるかもしれない。

ガラスの上でも支障なく操作できる

ガラスの上でも支障なく操作できる

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