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Windows Serverで学ぶサーバOS入門 第16回

重複するGPOの内容はどのように適用されるの?

グループポリシーの適用順序とトラブル対策

2010年05月18日 09時00分更新

文● 横山哲也/グローバルナレッジネットワーク株式会社

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グループポリシーのトラブル対策

 グループポリシーのトラブルでもっとも多いのが、「トラブルなのか設定ミスなのかわからない」というものだ。グループポリシーが実際に適用された結果を知るためには、グループポリシー管理コンソール(GPMC)の機能を使う方法と、GPRESULTコマンドを使う方法とがある。

 まず、GPMCを使ってポリシーの結果を取得する方法を以下に紹介しよう。

  1. ドメインコントローラ上のGPMCで「グループポリシーの管理」-「フォレスト」の下にある「グループポリシーの結果」を右クリックし、「グループポリシーの結果ウィザード」を選択(画面2)
  2. 画面2●グルーポリシーの設定結果をチェック

  3. ウィザードの開始画面で「次へ」をクリック
  4. ポリシーの結果を取得したいコンピュータを選択し、「次へ」をクリック(画面3)。「別のコンピュータ」を選んだ場合は、対象となるコンピュータに対してネットワークアクセスを行なうためWindowsファイアウォールで「リモート管理の例外」が設定されている必要がある
  5. 画面3●ウィザードが始まる

  6. ポリシーの結果を取得したいユーザーを選択し「次へ」をクリック(画面4)。ポリシーの結果を得るにはユーザープロファイルにアクセスする必要がある。そのため、一覧には、以前にログオンしてユーザープロファイルが作成されているユーザーのみが表示される。コンピュータとして「このコンピュータ」を選んだ場合は、「現在のユーザー」を指定することもできる
  7. 画面4●対象とするユーザーを選択

  8. 確認画面で「次へ」をクリック(画面5)
  9. 画面5●このウィザードで指定した内容が表示されるので確認

  10. ポリシーの結果セットが収集できたら「完了」をクリック
  11. ウィザードが終了し、レポートが表示される(画面6)
  12. 画面6●指定したユーザーに指定されたグループポリシー

 レポート表示にはスクリプト付きのHTMLが利用されている。そのため、Internet Explorerのセキュリティ強化の構成を有効にしていると、セキュリティ警告が出る(画面7)。指示に従って、信頼済みサイトに追加したほうが使いやすいだろう。実際に追加されるのは外部Webサイトではないので、セキュリティ上のリスクはない。

画面7●ポリシー表示時のセキュリティ警告

(次ページ、「GPRESULTによるトラブル対策」に続く)


 

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