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ガラケーはやっぱりスゴイ! ケータイの機能をとことん調べてみた 第16回

使いやすい「手書き入力」ケータイは一体どれ?

2010年05月10日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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3機種とも“ちょっと惜しい”といった感じ

 テスト結果が以下の表だ。「絵を描く」は真っ白なキャンバスにイチから手書きで絵を描けるか、「写真に描きこむ」は写真をキャンバスにして描けるか、という違いがある。「滑らかに書ける」は、あえて難しい漢字「議」や「曜」、丸みのある「◎」を描いてチェックした。
 F-04Bは手書き入力の精度が良いのだが、イチから絵を描く機能は用意されていない。一方で940SCはすべての機能に対応しているものの制限が大きく、SH-03Bはメール入力ができないと機能的に完璧な端末は無かった。今後の機能強化に期待だろう。

  メール入力 メモ 雑な字でも認識 滑らかに書ける 絵を描く 写真に描きこむ
ドコモ「F-04B」 ×
ドコモ「SH-03B」 ×
ソフトバンク「940SC」

“現時点”で最強の手書きケータイ
NTTドコモ「F-04B」

 真っ白なキャンバスに絵を描くことはできなかったが(白い写真を撮ってそこに描くという方法は一応ある)、メールでの文字入力をはじめ、かなり雑に入力した文字もしっかり認識してくれる。その精度は脱帽モノだ。なんとなく文字の形があっていれば、書いた漢字の“棒”や“点”が抜けていても認識・変換する。ただしゆっくり文字を書いていると、途中まで書いた段階で違う字に変換されることがある。

 メモは「テキストメモ」で行ない、メールと同じ入力方法。写真への描きこみ時はマイピクチャで[写真]→[手書きスナップ]と選ぶ。文字入力とは違い、手書きのラインの太さや色を設定できる。

F-04Bは手書き入力の自動認識にも対応する。複雑な漢字や記号を相当いい加減に入力しても、問題なく認識してくれる

撮影した写真の上に、線の種類や色を選んだ上で手書きで文字を書き込める

文字を認識して変換する機能は持っていない
NTTドコモ「SH-03B」

 メールでは手書き文字が使えないものの、あらかじめ手書きメモを作成すれば、デコメ・画像としての添付は可能だ。メモは待受画面をタッチして、簡単に手書きができるのも便利なところ。手入力した文字を認識して変換する機能は持たない。絵を描く場合はメモでそのまま絵を描けるので「○」とした。写真に描きこむならサブメニューからパレットを表示し、文字の太さ、色を変更して遊ぶことが可能だ。

SH-03Bには文字認識機能が用意されていないので、端末上で書いた文字は絵文字として利用できる

漢字への変換機能を持たないのが残念
ソフトバンク「940SC」

 940SCで手入力した文字はかなは認識するものの、漢字は認識してくれない。そのためメール入力は△とした。メモの場合は漢字がなくてもあまり困らないので表では「○」としている。

 かなに限定されるものの、文字入力時に1マスに複数の文字、たとえば「あいう」と書いて、そのまま3文字を認識・変換できるのは感心させられる。すばやく「ありがとう」といった短い返信を送るなら便利だろう。テストの際は4文字までは一発で変換できた。絵を描く場合は[お絵かきアニメ]で[手書きそのまま]を選択。すると文字を書いても変換はされず、そのままの手書きが入力できる。

940SCはフルタッチ型端末なので、テンキー型での高速な文字入力が可能。手書き入力の文字認識は残念ながら漢字には対応していない


ケータイで絵を描くのは楽しい
今後は文字入力の強化に期待

 絵を描く、写真に描きこむなら、3機種とも「手書き」で十分楽しめる。遊び以外となると、課題は文字入力。3機種とも一長一短がある。F-04Bは変換精度が抜群。しかし1文字ずつなのでまどろっこしい。複数変換できる940SCは漢字に非対応。SH-03Bは手書き文字を変換できない。これら3機種の“いいとこどり”をしたケータイが出てきたら、手書きは相当便利に使えそうだ。

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