映像パッケージのメディアはまだまだDVDが主流だが、最近になってBlu-ray Disc版を用意する作品もかなり増えてきた。特に新しく発売される映画は、DVDに加えてBD版も提供されることが珍しくなくなりつつある。
さらにデジタルレコーダーがDVDからBDに急速にシフトし、またエコポイントの後押しで高解像度の大画面テレビが広まったことで、BDを気軽に楽しめる環境が整いつつある。また、再生専用機であるBDプレーヤーも以前と比べると選択肢は広がりつつある。
BDレコーダーは安くても5万円台からといったところで、中心価格帯は10万円前後である。一方、低価格帯のBDプレーヤーは1~2万円台半ばといった製品が多く、BDレコーダーに比べると圧倒的に買いやすい。現在のDVDレコーダーに大きな不満がないのであれば、BDレコーダーへ買い換えるのではなく、安価なBDプレーヤーを選ぶことによって大幅にコストを抑えつつ、BDの高品質な映像を再生する環境を構築できる。
こうした低価格帯のBDプレーヤーとして、注目したいのがパイオニアから5月中旬に発売される「BDP-330」である。同社のラインナップでは、ハイエンドモデルの「BDP-LX91」、ミドルレンジである「BDP-LX53」に続くローエンドモデルとして位置付けられている。
予想実売価格は2万円台半ばといったところで、低価格BDプレーヤーとしては若干高めになっているが、その分魅力的な機能も多い。具体的に見ていこう。
USBメモリーの音楽や画像の再生も可能
BDP-330はBD-ROM、BD-R/RE(DL)からDVD±R/RW(DL)など多様な光学メディアをサポートするほか、AVCHD形式にも対応している。もちろん音楽CDの再生も可能なほか、前面と背面に用意されたUSB端子を使い、USBメモリー内の音楽(MP3形式)や画像(JPEG形式)を再生することもできる。
背面の入出力端子は、1系統のHDMI出力端子のほか、コンポーネント映像出力端子、や光デジタル音声出力端子、アナログの音声出力端子などを備える。
出力フォーマットは480/720/1080の60i、60pに加え、1080/24pも当然サポートしている。24pは映画など24コマ/秒で撮影された映像をそのままダイレクトに出力するモードで、フレームレートを変換する過程で生じるノイズなどを低減できる。なお1080/24pで再生するためには、対応するディスプレーにHDMIで接続する必要がある。
本体サイズは幅420×奥行き228×高さ68mmと決して薄型ではないが、テレビラックやAVラックへの収まりはよい。デザインは黒を基調とした高級感のある仕上がりだ。また基本的にはリモコンによる操作になると思うが、電源や再生ボタンが大きく押しやすいのも嬉しい。
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