チャット機能自体も改良されている。今までのMessengerでも、2人以上の人数で会話はできた。しかし、メッセージが表示される画面がひとつのため、2人以上だと非同期にメッセージが入ってきて、会話の流れがぐちゃぐちゃになってしまう。
そこで新しいMessengerでは、チャットをするユーザー別にメッセージ画面がタブ化されている。これにより、複数人とチャットしても、会話の流れがわかりやすくなった。さらにオフラインのユーザーには、留守番電話ともいえるビデオメッセージを残せる。
そのほかに、HD品質のビデオチャット、Windows 7のジャンプリストに登録している友人のリストを表示することもできる。
iPhoneでもWindows Live Messengerが使えるように
現在のウェブサービスはパソコンだけでなく、スマートフォンなどのモバイル機器への対応も重要になっている。新しいMessengerでは、Windows MobileやWindows Phone 7といったマイクロソフトOS搭載のモバイル機器だけでなく、iPhoneやBlackBerryなどもサポートする予定だ。
これらは単なるウェブアプリケーションではなく、専用のMessengerアプリケーションとして用意されるため、スマートフォンでの使い勝手が格段に向上するだろう。
Windows Liveのリリーススケジュールは?
4月末にWindows Live Messengerの機能などが紹介されたが、オープンβは初夏の頃から開始されるようだ。この段階ではMessengerだけでなく、新しいHotmailやSkyDriveなども利用できるようになる。ちなみにウェブ版のOffice 2010は、米国では6月17日頃から利用できるようになる。
クライアントアプリケーションのWindows Live Essentialsもまた、初夏にはすべてのアプリケーションのβが用意される模様だ。最終的な正式リリースは秋頃になると思われる。
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