スキャナーでデータ化すれば、
大量のデータを常に持ち歩ける
紙資料をスキャンしておけば、ノートパソコンやスマートフォンなどに入れて持ち歩けるのも大きなメリットだ。大量の製品カタログを携帯していれば、とっさの営業やプレゼンテーションに生かせる。また書籍を入れておけば、雑誌を広げられないような混んだ車内でも情報収集できる。
ノートパソコンはもちろん、iPhoneのようなスマートフォンの小さい画面でも視認性は十分だ。持ち出す書類を選別する必要がなく、忘れ物の心配もない。EvernoteやSkyDriveなどのクラウドサービスに保存しておくのもいいだろう。
新聞の切り抜きや手書きメモ、領収書までスキャン
ドキュメントスキャナーは、紙資料なら何でも取り込める。新聞の切り抜きから電子スクラップブックを作ったり、領収書をスキャンして経費の管理に役立てられる。とっさに手書きでメモした紙片を画像で保存しておくのも簡単だ。異なるサイズの紙でも、自動認識して取り込んでくれるので手間もかからない。
DR-150には家計簿ソフト「やさしく家計簿エントリー」が付属しており、読み込んだレシートの情報を元にデータベース管理が可能だ。OCR機能である程度の文字は自動入力されるので、作業の手間は少ない。
DR-150はコンパクトなので、例えば出張に持って行くのもありだ。展示会や製品発表会などでもらったカタログを現地でスキャンすれば、持ち帰らずに済む。パソコンにドライバーやソフトをインストールすることなしに利用できる「プラグアンドスキャン」に対応しているのも便利。
背面の「Auto Start」スイッチをオンにすると、USBケーブルをつないだだけで利用できるようになる。帰省するときに持参し、実家のパソコンで作業するといったこともできる。データはクラウドに保存しておけばいい。
逆に、大量の紙資料をスキャンする必要があるなら、上位モデルを選んでもいい。例えば、先にも名前の出たDR-2510Cなら、200dpiのA4カラー原稿を1分間で25枚もスキャンできる。雑誌1冊でも5分かからずに取り込めるほどだ。
価格はDR-150が2万9980円、DR-2510Cが4万6400円と、周辺機器としてはそこそこ高い。だが紙資料の電子化による省スペース効果と情報の活用度を考えると、コストパフォーマンスはいい。てきぱきと紙を片付けて仕事こなすなら、ドキュメントスキャナーの活用をお勧めする。
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筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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