このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

物欲AVコモノ道 第50回

“お部屋で”“車で”ウォークマンを堪能できる最新スピーカー

2010年04月26日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

充実した目覚まし機能を持つ「RDP-NW1」

 RDP-NW1はベッドサイドでの利用を意識した機能が盛り込まれたスピーカーである。本体が幅300×奥行き139×高さ130mmとコンパクトで、それほど大きくないベッドサイドのテーブルでも設置できる。実売価格は1万2000円前後。

ウォークマンを装着した状態

ウォークマンを装着した状態の「RDP-NW1」

前面の液晶パネル。時計表示の左側に曜日設定、右側にアラームの音源設定が表示される

前面の液晶パネル。時計表示の左側に曜日設定、右側にアラームの音源設定が表示される

 本体正面には大きめのデジタル時計が用意されているほか、目覚まし代わりに使えるタイマー再生機能も用意されている。指定時刻に鳴らす音源はウォークマン/ラジオ/ブザーの3種類から選択可能なほか、タイマー再生する曜日を「毎日」「月~金」「土日」から指定できるなど、芸が細かい。

 さらにタイマー再生は10分ごとに鳴るスヌーズ機能搭載のため、本格的な目覚まし時計として使うことも可能。さらに深夜に一時的に停電し、時計がリセットされた! そして目覚ましが鳴らなかった! というトラブルを防ぐため、時計バックアップ電池まで搭載されているという念の入れようだ。

 就寝前というと、好きな音楽を聴きながらうつらうつらするのも気持ちいいが、布団に潜り込んで好みのラジオを聴くのが楽しみという人も多いだろう。RDP-NW1はAM/FMに対応したチューナーを搭載し、さらに上面にFM10局/AM5曲のダイレクトプリセットキーが用意されている。


音の広がりを持たせ、低音を際立たせる「MEGA Xpand」機能を搭載

本体上面。中央上がラジオのプリセットボタン、下がスヌーズ(兼液晶の明るさ設定)のボタン

本体上面。中央上がラジオのプリセットボタン、下がスヌーズ(兼液晶の明るさ設定)のボタン

 ウォークマンとの連係は、本体前面の時計表示用の液晶パネルがある台座の上にあるWM-PORTを利用する。再生や一時停止、曲送り/曲戻しはRDP-NW1の上面にあるボタンで操作可能。またリモコンも付属していて、こちらは上記操作のほか、フォルダーの移動ボタンも用意されている。

本体付属のリモコン。ラジオ機能の操作も行なえる

本体付属のリモコン。ラジオ機能の操作も行なえる

 また本体上面の目立つ位置にある「MEGA Xpand」ボタンがある。これは低音をブーストすると同時に、音の広がりを作り出す機能だ。確かにこの機能を有効にすると、グッと音場が広がる印象があるが、一方で中高音域の密度が低下してしまう。こうした特性を踏まえた上で、音楽や好みで使い分けたい。

 実際に聴いていると、歯切れのよい高音が心地よく、中音域の音もしっかり出ているが、全般的に前に出てくるパワーが感じられない印象がある。

本体背面(左)の丸い穴の中にある突起を回すと、前面(右)の四角い突起の出っ張り具合を調整できる。これは接続したウォークマンを安定させるための出っ張りで、ウォークマンの種類に応じて位置を調整できるという仕組みだ

 1万2000円前後という価格帯を考えると、このあたりは割り切るべきだろう。またベッドサイドで使うことを考えれば、コンパクトでウォークマンを差し込めば気軽に使えること、そしてタイマー再生(目覚まし)やラジオ機能が充実しているメリットは大きいはずだ。

 今回紹介した2機種は、利用シーンを明確にした製品という点で興味深いスピーカーだ。注目を集めるのは独特な形状をしたRDP-NWV500だろうが、ベッドサイドで気軽に使えて、さらに1万円強で購入できるRDP-NW1もなかなか魅力的な1台である。

 これら2製品により、ウォークマンに対応するスピーカーの裾野はまた広がった。その後には、ネットワーク対応でDLNAにも対応する「NAS-V7M」、そして「NAS-V5」といった製品も控えており、この春、ウォークマンの周辺環境は一気に充実しそうな気配である。

 ただ、一方で空席になっていると感じるのが、ウォークマン内に保存された音楽を高音質で聴きたいというユーザーに向けたハイエンド製品の存在である。「NW-X1000」そして「NW-A840」シリーズという音質面での評価が高いウォークマンがあることを考えると、屋内でも高音質を楽しめる製品も大いに期待したい。


■Amazon.co.jpで購入

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中