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ゼロからわかる最新セキュリティ動向 第4回

「検出率」ではもうダメです!

今ふさわしいウイルス対策ソフトの評価基準とは?

2010年06月07日 09時00分更新

文● トレンドマイクロ

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リアルタイムでの評価

 NSS Labsが実施している評価方法には、もう1つ特徴的なものがある。それはインターネットに接続された状態でリアルタイムに発生している不正プログラムの評価を行なえるというものだ。

 ベンダーによる「最新の脅威にも対応」という謳い文句を聞いたことがある方もいるだろう。しかし、従来の「検出率」のテストでは、数週間から数カ月経っている不正プログラム、つまり「既知」の不正プログラムを使っているため、「最新の脅威にも対応」するかの評価は行なえない。

 一方、「防御力」を評価するテストでは、登場したばかりの最新の脅威サンプルを随時使用してテストを行なう。このため、脅威が出てきたその時点で、セキュリティベンダー各社が製品のアップデートなどの必要なく、どれだけ対応できるのかも見ることができる。

 また、新しい脅威に対してどれ程早く対応できるのかといったことも重要になる。表2は、ある不正プログラムが発生してから平均何日で各ベンダーの製品が対応したのかという一覧表だ。

表2 マルウェア対策比較テスト(コーポレート エディション)(出典:NSS Labs製品評価レポート 2009年9月)

 このような評価結果から、在の不正プログラムに対する評価指標が適切かどうかをユーザー自身が判断し、本当に必要な製品を選ぶことが今後は重要といえるだろう。

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