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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第149回

住宅街をぶらっと猫撮り歩き!

2010年04月23日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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古い道沿いで出会った猫。こんな目立つ所にいてくれたら探さなくてもすぐわかる。ちょっと警戒していたので遠くから望遠で狙ってみた(2008年10月 ニコン D90)

古い道沿いで出会った猫。こんな目立つ所にいてくれたら探さなくてもすぐわかる。ちょっと警戒していたので遠くから望遠で狙ってみた(2008年10月 ニコン D90)

 思いがけず猫に出会ってうれしいのは住宅街。車や人通りを避けてちょっと裏の道を歩いたり自転車で走ったりしていると、ふと目の端を猫らしきものがよぎる。

 おっ、と思って立ち止まり、そこにいた猫と目が合う。「なんでこれを猫に空目したんだ」ってこともあるけれども、それもまたよし。

 目が合ったらそっと近づいて意志の疎通。そんな大袈裟なものじゃなくて、こっちは「害はくわえないから逃げないでね」オーラを出しつつ、向こうが「隙あらば逃げよう」としてるのか「害がないならほっとくか」と無視するのか「餌をくれるなら遊んであげる」と寄ってくるのかを見極める。逃げちゃう猫はしょうがない。追うべからず。

 そんなわけで今回は世田谷区の住宅街で見つけた猫だ。見つけやすいのは塀の上。細い所に上手にちょこんと乗っかってる(冒頭写真)。やあ、って挨拶したくなる感じ。

 猫はちょっと高い所が好きなので、アパートの階段も狙い目だ。ちょっと寂れた人の出入りが少なそうなアパートでは猫がよく休んでるもの。こんな風に。

 アパートの階段の裏からご挨拶。アパートって平日昼間は人が出入りしないので猫的にも安心なのだ(2009年8月 富士フイルム FinePix F70EXR)

アパートの階段の裏からご挨拶。アパートって平日昼間は人が出入りしないので猫的にも安心なのだ(2009年8月 富士フイルム FinePix F70EXR)

 いつでも階上に逃げればいいやと思ってるのでけっこう撮らせてくれる。目は睨んでいたけど。

 アパートの前は猫がうろうろしてることが多い。こんな風に。

アパート前の空き地で。逆光の中で佇む猫。生活感の中に猫がいる写真ってけっこういい(2008年8月 富士フイルム FinePix F60fd)

アパート前の空き地で。逆光の中で佇む猫。生活感の中に猫がいる写真ってけっこういい(2008年8月 富士フイルム FinePix F60fd)

 とことこと歩いてる途中、こっちの気配に気づいて目があった瞬間に撮らせてもらった。

 民家のお庭にいる猫を撮るときは気をつけよう。おうちの敷地に勝手に入らない。撮るなら道路からだ。公開する写真は表札や車のナンバーなど場所を特定できるものは写らないように、どう撮っても写るようなら公開前に消したりぼかしたりしてる。

ガレージのフェンスの隙間からこんにちは。互いにご挨拶(2008年8月 富士フイルム FinePix F60fd)

ガレージのフェンスの隙間からこんにちは。互いにご挨拶(2008年8月 富士フイルム FinePix F60fd)

 この写真は住宅街。この辺で猫をよく見かけると子連れのお母さんが言っていた。実はこの猫、たまたま近くを歩いてた子供が「あ、猫」って見つけたのだ。隙間から狙ってみた。

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