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T教授の「戦略的衝動買い」 第96回

止まらぬ衝動買い!! LAMYの「ダイアログ3兄弟」を制覇

2010年04月22日 14時00分更新

文● T教授

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ペンを出すと、クリップが本体に沈む

 ダイアログ2は、シリーズで統一しているピーチ材の専用ケースに入って出荷される。ケースを開けると、全長約150mmの実物が現れる。ステンレスの表面をロジウムコーティングしたそのボディーは、マットな質感で高級感が伝わってくる。芯先を上にして逆さまに立てると、ミサイルのようなイメージだ。

 本体には、標準的なラミーのローラーボールリフィルが同梱されており、購入者が自分でこのリフィルを取り付ける。試し書きしてみると、ローラーボール独特の滑るような感覚が伝わってくる。同じシリーズでも、ダイアログ1の油性ボールペンの筆圧を要求する書き味とは大きく異なる感覚だ。

すべてのダイアログシリーズには、共通のピーチ材の専用ケースが付いてくる

完全にアルミパックされたローラーボールのリフィルと解説書が同梱される

トリッキーなリフィル交換の必要なダイアログ1に比較して、ダイアログ2のリフィルの装着は極めてノーマル。ごく普通のボールペンと同じ方法だ

標準添付のリフィルはブラックで、装着後即、超スムースに紙の上を滑ってくれる

 ダイアログ2は、のちにダイアログ3でも採用した沈動式クリップを採用している。クリップは携帯時には便利な機能だが、鉛筆を筆記具の理想形と考えるなら、筆記時にはただの邪魔な出っ張りだ。そこでダイアログ2は、本体を捻ってペン先を出すついでに、クリップが本体に沈み込む仕組みを盛り込んだ。

通常の携帯時はクリップがせり出してスーツの内ポケットなどに簡単にクリップできる

本体を捻ってペン先を出した状態では、クリップが沈動し、出っ張り感がなくなる。傾いたテーブル上に、うっかり筆記状態で放置してしまうと、運が悪ければ回転して落下する危険性がある

 何年かおきに発表されるダイアログシリーズだが、今までに、油性ボールペン、ローラーボール、万年筆が登場してきた。一般的な筆記具の分類から言うと、今、ラインアップに欠けているのはシャープペンシルだろう。

 ただし、シリーズが4種類で終わるのも日本人的にいい感じがしないので、5番目に「多機能ペン」を発売して締めくくってほしいところ。まだまだ衝動買いは続くだろう。


今回の衝動買い

アイテム:ラミー「ダイアログ2 ローラーボール」
購入価格:2万6250円


T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

 

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