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行っとけ! Ubuntu道場! 第18回

~師範! おうちにクラウドって必要ですか?~

2010年04月22日 16時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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プライベートクラウドって何ですか?

編集S:前回クラウドの話はしてもらったので、なんとなーく分かるようになった気がするんですが、「プライベートクラウド」って何ですか。あとUbuntuとクラウドの関係。

小林:UECのことですね。

ミズノ:UECというと、調布市にある国立大学のことですね!

hito:それは電通大……って、しまった。間違ってないからツッコめない!

やまね:間違ってないの?

hito:電通大、URLが「http://www.uec.ac.jp/」。

村田:おお。

あわしろいくや:日本語対象にして「UEC」でググると大惨事ですな。

hito:まあ、ここで言うUECは「Ubuntu Enterprise Cloud」の略なんですが。

小林:Canonicalがいろいろなところに売り込もうとしている新テクノロジーですね。

編集S:Eucalyptusってのもありますよね。UEC(大学じゃない方)との関係がよく分からないよ!

hito:そこでゲストの前佛さん、どぞ。

瀬尾浩史:待つペン! またカオス度がアップするペン!

ミズノ:カオス度がアップ!(やっぱりなぜか蹴りのポーズ)

あわしろいくや:なんかパラメータがアップしてる人がいますなぁ。

前佛:えっと、Eucalyptusの「Ubuntu版」がUECですね。EucalyptusとかUECは「プライベートクラウドを実現するためのソフトウェア」です。

瀬尾浩史:あれ、マトモな回答ペン。

やまね:ちなみに、プライベートクラウドってどういうものなんでしょ。

前佛:えっと、いわゆるクラウドの背後で動いている技術は、仮想化をベースにしたものですよね。で、仮想化を使って「PaaSやIaaSっぽい」自分たち専用のインフラを作るとプライベートクラウドになります。

hito:言い換えると、「お持ちのデータセンターでクラウド構築に使うソフトウェアを展開する」ですね。

前佛:あるいは、「一般的なクラウドサービスの一部を専用契約」してもプライベートクラウドになりますね。

hito:それをインターネット経由で誰でもユーザー登録して使えるようにしておくと、「パブリッククラウド」になります。これがEC2とかあのへん。

村田:ぷ、ぷすんぷすんぷしゅー。

編集S:煙を噴いた人がいるー。にしても、「プライベートクラウドを実現するためのソフトウェア」ってちょっと曖昧ですね。

前佛:うーん。プライベートクラウドって、きちんとした定義がないんですね。なので、ケースバイケースで、とても曖昧に感じます。「それ、何て仮想化?」というのも、プライベートクラウドと言われてる感じがしますね。

瀬尾浩史:敵を作りそうな発言ペン……。

hito:大丈夫です、最近のクラウド対応っていう売り文句はアヤシゲなのばっかです!(さらに敵を増やしそうな発言)

前佛:そうですね、人生と同じです!! 人生も色々あるように、クラウドも色々です!

小林:Eucaが対象にしている「プライベートクラウド」というのはどんなものでしょうか。

前佛:ハッキリ言いますと、Eucaが目指していたのは、Amazonのパクリとして機能するIaaSです。

hito:言い切ったー!

小林:な、な、なんだってー ΩΩ(AA略

やまね:えっと、Amazonのパクリってことは、ちゃんと配送料無料なんですよね?(違

hito:1500円以上だと送料無料とかその辺……ってちがーう!

あわしろいくや:いえ、今は1500円未満でも送料0円ですよ!

ミズノ:うっかり戻るボタンを押してからカートインしたりして、同じ本が2冊届くぜ!

前佛:ええ、ワタクシも何度もやらかしました>同じモノ2つ

あわしろいくや:精算する前に確認しようze!

hito:……このひとたちの場合、6つじゃないのかなとちょっと思いました。保存用・観賞用・不況用で三つ買うんですよね? で、ダブると2倍だから6つ。

瀬尾浩史:く、黒幕、最後の変換まちがってるペン。

やまね:不況用。財布がさびしくなってきたら売り払うのか……。

ミズノ:うう、いっぱんじんなので3つも買いません。いくやさんのハードディスクだと3台単位で購入するかもしれませんが。

あわしろいくや:1度に購入するHDDは2台までですな。

hito:なるほど。ロット分離しないと万が一のときのダメージ大きくなるからですね!(注1)

あわしろいくや:そっちの理由ですか……。って、私の話はどうでもいいですって!

瀬尾浩史:そっちのAmazonではなく、「Amazon EC2と同じこと」ができるようにするソフト、ってことでいいですペン?

前佛:そうですね。AWS(Amazon Web Service)と呼ばれる方のサービスになります。AmazonはAmazonなんで、通販やってるAmazonの一部門なんですけどね。

編集S:で、それが前回出てきた「仮想マシンをインターネット越しに起動するサービス」ですね?

ミズノ:そうですね。ボタンをぽちっとすると、通販の方だと本が注文できますが、あれに近いノリで仮想マシンを起動できるのがEC2です。

やまね:で、それをEucalyptusとかUECを使うと自分で作れる、と?

hito:おおむねそんな感じですね。

瀬尾浩史:というあたりで次ページペン!

(注1)
編集S:すまぬ、ロット分離って何?
hito:えーと、「同じロットのHDDは、だいたい同じぐらい使うと壊れはじめる」という経験則がありまして。
あわしろいくや:確実ではないですけど、あまりに同一型番・同一ロットに集中させると怖いですな。
瀬尾浩史:HDDに作品を保存してたりするとガクブルペン。
ミズノ:でも、一般人はいくやさんレベルまでストレージ確保したりしないですよねぇ。
やまね:大量にHDD買う場合はロットがカブらないように分ける、ってのはよくやるね。あとRAID1を組む場合も今はそうかな。……企業では。
ミズノ:企業では、と。
やまね:ううむ。「よくやるよね」の「ね」を変換しようとしたら「ne!」というのがあるんですが、なにこれ。
hito:様々な理由で、いくやさんの申し開きが待たれます。
あわしろいくや:お、おかしな人を見る目でこっちを見るのはやめて頂きたい!


(次ページへ続く)

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