これは日常業務の武器になる
当初は半信半疑(というか疑い9割)で吉川の話を聞き流していた筆者だが、詳しく聴いていくと、これは「使えるサービスだ」という確信めいた感情が浮かんできた。
仕事柄、外部の筆者や他の編集部員とドキュメントのやり取りをする機会は多い。通常使うのはメールだが、これはほとんどの人が使っており、添付でたいていの形式を送れるというのが理由。
しかし理由はそれだけで、不満点がないわけではなかった。
例えば、1枚数MBもあるデジタルカメラの画像を何枚もメールで送るのには無理がある。すべてをメールでやり取りしているので、あとから探す時も大丈夫と油断していたら、宅ファイル便で送りましたというメールだけが見つかり、愕然とした気分になった経験もある。
そもそもメールでは便利さからいろいろな情報が雑多に送られ、検索機能が弱い。不確実な記憶を手掛かりに、送信者や日付、タイトルから何ヵ月も前のデータを引っ張りだす検索の手間も少なくない。
メールにはコミュニケーションのやり取りが時系列で残り、ファイルがそこにあるという安心感もある。しかし、実生活に例えると、机のまわりが猛烈な状況になっても「捨てないので、なくさないんだ」と主張する整理整頓下手な人に似ている。
同時にプライベートなツールでもある。転送やCc:では「送り忘れ」(や不要な人に送るムダ)が発生する可能性があるし、一度ローカルにメールを移してしまうとほかのマシンではみられない。マシンを移行したり、取材先や移動中で作業する機会が多いときには不便だ。
その点、liburaは、日常業務で不満に思っていたいくつかのポイントに対する回答を提示してくれる。簡単に言うと「なくさない」「あとから見つけやすい」「どこでも見られる」という3点だ。