このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

前編:水中生物をアップで観察する

理科好き注目のタフカメラOptio W90を使い倒してみた

2010年04月22日 12時00分更新

文● 池田圭一

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

動画撮影でも1cmマクロで撮れる!

 前編最後は動画撮影機能のテストで締めくくろう。Optio W90では、最大1280×720ドット/30fpsでの動画撮影が可能だ。また、動画撮影時にも手ぶれ補正(電子式の「Movie SR」)が機能する。うれしいのは、AVI形式(Motion JPEG)で動画ファイルが生成される点だ。スタンダードな動画ファイル形式であり、多くのプラットフォームで再生できる。

 サンプルでは、体長1.5mm程度のアリが巣穴を出入りするところを、640×480ドット/30fps、Movie SR有効、1cmマクロ(自然光)で撮影した。そう、動画撮影時にも1cmマクロが有効に使えるのだ。小さなアリの動きも的確にとらえて、まるで自然科学番組を見るような臨場感のある映像となっている。

Optio W90の動画モード(640×480ドット)で撮影。1cmマクロでの動画撮影も可能だ。30fpsで撮ったため、アリのすばやい動きもよく再現されている(AVIファイルを1000kbpsのH.264で再エンコード、さらに掲載時に変換されている)

 Optio W90の水中撮影(特に広角側)では、残念なことに周辺画像が流れてしまう。これは空気と水の屈折率の違いに起因する現象である。さすがに水中専用ではないためだが、往年のニコンの水中カメラ「ニコノス」のような大掛かりな水中カメラを使わなくても、手軽に水中マクロ写真が撮れてしまう。小さなカメラで、良くぞここまで自然界の姿を撮影できるようになった! と感動ものである。

 レジャーはもちろん、夏の自由研究に最適なOptio W90、後半ではインターバル撮影(間欠撮影)機能について詳しく見ていくことにする。これもまた、自然観察にもってこいの機能なのだ。


■Amazon.co.jpで購入

筆者紹介─池田圭一

月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。


前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン